『持ち込み』で仕事をもらえなかった漫画家が考える、漫画の『持ち込み』成功術

漫画家志望の人は出版社への『持ち込み』を考えたことがあると思います。ただ、これだけは言っておきます。


『口下手』な漫画家志望者は出版社に漫画の持ち込みをしないでください。

あかにゃん

にゃあ!?ぼくは持ち込みしちゃいけないにゃ!?

あおにゃん

私もあまり喋るのが得意ではないです・・・

すいへい

それならばちゃんと準備をしましょう

作品が文句なく受賞レベルなら口下手なんて気にする必要はありません。

しかし、この先一緒に作品を作っていく作家がにあまり喋れない口下手では編集者も不安になりあなたの評価は下がります。

ぼくも口下手の一人です。

初対面で、しかもお仕事をもらえるかもしれない重要なお相手には緊張してしまい、デビュー前に3回ほど行った持ち込みではまったくうまく話せませんでした。

※ぼくは幸運にも漫画賞で担当さんが付きました。

しかし、編集者の生の感想を直接聞けるのは、大変有意義なことです。

結論から言うと、『持ち込み』は万全の『準備』をして、自分を『アピールする場』だという認識を持って臨んでください。

では『持ち込み』で仕事をもらえなかった漫画家が考える、漫画の『持ち込み』攻略法を解説していきます。

この記事でわかること

・漫画持ち込みに必要な準備と考え方

本ページ筆者の経歴

PN水兵きき。大手出版社で連載8回、20年近く漫画家生活。代表作はアマゾン1位『みかにハラスメント』。一発屋。

目次

持ち込みの失敗例

何日、何か月もかけて描いた漫画を出版社に早く『持ち込み』したい気持ちはわかります。

でも少し待ってください。口下手な人は万全の準備をしましょう。

ぼくがはじめて『持ち込み』をしたのは17歳の時で出版社は竹書房、雑誌はコミックガンマでした。

ぼくは漫画が完成したので勇気を振り絞り、持ち込みのアポを取り出版社へ向かいました。

しかしその時ぼくは漫画を見てもらうこと以何も考えておらず、編集者との受け答えをほとんどまともにできませんでした。

もちろん担当になってもらえることもなく、その後、数社の持ち込みも失敗しています。

あおにゃん

持ち込みは漫画を見せるだけじゃないんですね

万全な準備とは

では『持ち込み』に必要な具体的な準備についてです。

  1. 持ち込みする漫画の良いところ、悪いところを探す。
  2. 質問を考えておく。
  3. 別の漫画のネームも用意する。

1、持ち込みする漫画の良いところ、悪いところを探す。

完成した自分の漫画にケチをつけるようで気が乗らない人もいると思います。

しかし漫画にはキャラ、ストーリー、演出などに無限の分岐、種類があり、この練習をすることはプロとしてやっていく上で絶対に無駄にはなりません。

編集の人に作品を見てもらったときに、『こうしたほうがいい』、『ここがダメ』、『ここは面白い』、『キャラがいい、悪い』と言われます。

その会話に事前に準備しておくことになり、沈黙せずに会話にもなります。

会話になることで次のアイデアが生まれます完成した漫画を完璧だと決めつけずに良いところ、悪いところを書き出しておきましょう。紙に書いておくと良いと思います。

あかにゃん

なるほどにゃ!これなら沈黙しないで会話が出来そうにゃ

あおにゃん

編集者と話すことで次のアイデアもでるんですね

2、質問を考えておく。

自分の漫画の気になるところをメモしておき質問する。

持ち込みは編集者の生の考えを聞けるとても貴重なチャンスです。

一通り完成原稿の話が終わったらその作品に関係ないことも聞いてみましょう。

『作品に関係ないことですが・・・』と前置きすれば漫画に関係があることならば、ある程度の質問には答えてくれると思います。

あかにゃん

流行のジャンルとか、漫画業界のことを聞きたいにゃ!

すいへい

答えてくれるかは、編集者さん次第です

別の漫画のネームも用意する。

『持ち込み』は作品だけでなく、作家のアピールの場です。

完成原稿以外にできれば3本くらいネームを持っていきましょう。

完成した原稿でそのまま賞を取れる人はほとんどいません。いろいろな漫画を描けるというアピールをしておけば担当になってもらえる確率が上がりますし、自分の才能を見つけてもらいやすくなります。

あおにゃん

持ち込みに行って、1作品だけ見てもらうだけではもったいないですね

『同じ日』に別の出版社も予約

ほとんどの人が長時間をかけて東京の出版社に向かうのに、1社だけの持ち込みはもったいないです。

東京にある出版社はほとんど近くにあり、移動時間はあまりかかりません。

多く見積もっても次の予約まで3時間あければ十分です。

もし一社目で気に入ってもらい話が弾んでも、この後予定がある。といえば、すぐに帰っても大丈夫です。

より多くの編集者に見てもらうことで確実にチャンスが増えます。

あかにゃん

複数の出版社に行ったら誠意が足りない気がするにゃ・・・

すいへい

自分の時間は有限です。編集者さんも承知しています


可能ならば午前中に1社、午後に2社くらいの気持でいいと思います。

『漫画の『持ち込み』成功術』まとめ

『持ち込み』は作品と同時に『自分』をアピールする場だという認識が大切です。

編集者も人間です、今はまだ半人前だけど精力的な作家さんには活躍してほしい、一緒にやりたい!と思うものです。

自分の漫画に意見を言われることに慣れている人は少ないと思います。

相性の悪い編集者だと傷つくことを言われてしまいへこむことがあるかもしれませんが、漫画の評価は読み手によって変わるものです。

相性の悪い編集者さんに当たった場合は『見せる相手が悪かった』くらいの精神で次の出版社に向かいましょう。

すいへい

読む人によって漫画の評価は変わるということを覚えておいて、嫌なことを言われてもヘコまないように!

出版社としては推奨していないことですが、特定の雑誌にこだわるのなら同じ編集部の別の人に後日アポを取り、見てもらうのもありだと思います。


世界が終わったあとの漫画家と編集者
まんがのCOCOはキケンなつぼみ!【新装版】 1


ぼく漫画家水兵ききのデビュー経緯はこちらの記事にあります。


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