各社で連載した漫画家が考える、マンガ出版社の特徴は?デビューしやすい作品は?

各社で連載した漫画家が考える、マンガ出版社の特徴は?デビューしやすい作品は?

漫画家になりたい人は、どんな漫画を描いたら早くデビューできるのか考えたことがあると思います。

この記事ではスクウェアエニックス、講談社、小学館、秋田書店、メディアワークスなど5社で連載、読み切りも合わせると10社近くで掲載経験をもつぼく漫画家水兵きき上記出版社とその編集者さんの特徴とデビューしやすい漫画について考えていきます。

※各出版社1名の担当様としかほぼやり取りしていないので、下記で書いていることが社の方針かどうかは不明です。

スクウェアエニックス(ガンガンなど)

スクエニさんは出版している漫画雑誌のジャンルが幅広く、面白ければどんな漫画でもOKのようです。

実際、絵がすごく上手い漫画家だけではなく少年誌の絵柄や、かと思えばオタク向けの漫画も取り揃えています。

しいて言えば、ファンタジー要素の無いリアルで渋い大人向けの漫画は無いように思います。

編集さんは漫画家を育てる方針があると思います。実際担当さんとは漫画の内容を時間をかけてよく話し合いました。

ぼくは担当さんと二人三脚だったことでAmazonで1位になった「みかにハラスメント」が生まれたと思っています。

スクウェア・エニックスは面白ければほとんどどんな漫画も受け入れ、それだけではなく、まだ半人前だけど個性のある作品を取り込み編集者と一緒に作品を良くしていく出版社だと思います。

自分の漫画に口を出して欲しくない人はこちらは向かないと思います。

デビューしやすい漫画をあげるなら新人を育成する方針があるので、まだ粗削りだけど他にはない個性のある漫画が良いと思います。

具体的にはキレイにまとまらず、ストーリーが少しおかしな方向へ行ったり、セリフ回しにクセがあるなどの漫画が目にとまるかと思います。

メディアワークス(電撃大王など)

メディアワークスさん絵のうまい、または実績のある即戦力の漫画家を求めているように感じます。

ファンタジー要素、オタク要素の高い漫画が多いようです。ぼくは電撃萌王で『おまかせ!さやなのもえろ部』を連載させていただきました。

編集さんはぼくが単行本を出していてそれなりに実績があったためか、まず口を出すことがありませんでした。

一人で面白いものを描き切れる自信がある人に向いていると思います。

デビューしやすい漫画ファンタジー方面に特化したすべての完成度の高い漫画が評価されるように思います。

講談社(マガジンなど)

講談社さんはスクエニよりファンタジー要素を抑えた大人向けの漫画が多いような気もします。ただぼくが描いていた月刊ライバル(現在は休刊)はファンタジー要素も多かったです。

幅広い漫画にチャンスがありそうです。講談社さんは本の販売が強いようで「みかにハラスメント」以外で重版がかかったのは講談社だけでした。作品は『葵さまがイかせてアゲル』でした。

編集さんとはいつも喫茶店で打ち合わせをしていました。漫画は設定を重視し、細部は作家にお任せというかたちでした。

設定までは一緒に考えてくれるので、細部まで意見をされたくない人に向いていると思います。

デビューしやすい漫画はちょっとわからないですが、『連載しやすい漫画』は、やれることの自由度が高く、それでいて漫画家の個性が出せる『設定』を重視していると感じました。

秋田書店(チャンピオンなど)

秋田書店さんは一時期よりはそういう傾向は減った気がしますが、雑誌を見てわかるようにクセの強い個性的な絵柄の漫画が多いようです。

ぼくはチャンピオンREDいちごで『天使のKATTE』を連載させていただきました。

編集さんはスクエニの次に打ち合わせ時間が長く、細部まで一緒に考えてくれる編集さんでした。個性のある絵柄、クセのあるストーリーで担当さんとじっくり話がしたい人に向いていると思います。

デビューしやすい漫画個性のある絵柄、どこか尖った、歪んだこだわりのある漫画が評価されると思います。

秋田書店でデビューした友人の作品は女の子が女の子をののしる、他の雑誌ではあまり見られないクセのある漫画でした。

小学館(サンデーなど)

小学館さん全てのジャンルの漫画が受け入れOKだと思います。

ぼくはモバMANで
『水野先生のトクベツな「性」徒たち』や、『蓮堂博士がHに興味を持った本当の理由』を連載させていただきました。

大きな会社なので他社より長く連載、及び多くのチャンスをいただけるように感じました

編集さんは少年サンデーで編集の経験のあるベテランの方で、一緒にじっくり設定を作りました。講談社同様細部にはあまり触れないスタイルでした。

細部まで意見をされたくない人に向いていると思います。

デビューしやすい漫画は申し訳ないですが、講談社同様わからないです。しかし連載に向けた話し合いでは『ここの部分が面白い』とちゃんと説明できる漫画を重視しているように感じました。

まとめ

簡単ではありますがぼくが感じた出版社、編集さんの感想でした。各出版社の方針や、資金力で対応に違いが出ているようです。今回上げた出版社でも編集者によって違いが出たり、デビュー前デビュー後で接し方は大きく変わるかもしれません。

下記の記事では集英社についても触れています。

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集英社さんについてはこちらの記事で。

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