漫画を描いたら、出版社に『持ち込み』と漫画賞に『応募(投稿)』のどちらが良いと思いますか?
持ち込みはハードルが高いにゃ
出版社までが遠いです
完成させたけど漫画賞の締切がまだまだ先だなあ。
友人に見てもらおうっと
ということを考えている漫画家志望者もいると思います。
ぼくもデビュー前は完成させた漫画をどうするか悩みました。
先に結論を書くと、一つの作品で「持ち込み」と「投稿」のどちらもする「両取り」が漫画家デビューのためには効率が良いです。
でも、持ち込みでダメだった作品を漫画賞に出しても無駄なんじゃ?
そう思うかもしれません。しかしそんなことは全くありません。
なぜなら、漫画の評価は編集者それぞれによって大きく変わるからです。
詳細を解説していきます。
漫画の『持ち込み』を成功させる対策はこちら。
それぞれのメリットとデメリットは?
まずは持ち込みと投稿のメリットとデメリットを確認していきましょう。
持ち込み
メリット
- 現役編集者から直接意見を聞ける
- 編集者と話すことでモチベーションが上がる
- 漫画賞と違い、いつでも漫画を見てもらえる
持ち込みは編集者から意見を直接聞けることが最大のメリットです。
作品の具体的なアドバイスをもらえるだけでなく、編集者とお話することでモチベーションもあがります。
漫画賞と違い、いつでも編集者さんに見てもらえることもメリットです。
出版社が家から遠く、中々持ち込みたくてもできない場合もあると思います。しかし遠方の場合、ホテルを予約してでも持ち込みをする価値はあります。
その際は複数の出版社に持ち込みするようにしましょう。一社だけではもったいないです。
今なら各出版社リモート持ち込みもありますし、SNSで個人的に漫画データ持ち込みを募集している編集者もいます。
デメリット
デメリットは移動にかかる時間と交通費です。
それから、変な編集者に当たり心無いことを言われキズつく事とも稀にあります。
しかし、ぼくは10回くらい持ち込みを経験していますが、幸いなことに暴言を吐く編集者さんに会ったことはありません。
☆ワンポイント
編集者に言われたことが全て正しいとは限りません。理解できないことや受け入れられないことはその場で忘れてしまったほうが良いです。
引きずって描けなくなったら意味がありません。
変な編集者がいることも事前に頭に少しだけ入れておきましょう
漫画賞に応募(投稿)
メリット
持ち込みだと一人の編集者にしか見てもらえません。
しかし投稿は複数の編集者に見てもらうことができます。これはとても大きなメリットです。
なぜならば、他の編集者が気づかなかった才能に別の編集者が気づくことがあるからです。
持ち込みをしても、その一人の編集者があなたの才能に気づかなかったら担当になってもらうことはできません。
ぼくは幸運にも漫画賞の『最終候補』に作品が残りました。
『最終候補』は崖の上に指がひっかかった程度の状態です。
これを上から支えているのは僅かな人数の編集者の力です。たった一人かもしれません。
しかし一人に支えられればチャンスはあるということです
デメリット
投稿のデメリットはプロの編集者の意見を直接聞けないことです。
編集者の目は視野が広く漫画の細部だけでなく、構造部分の指摘をしてもらえます。この漫画の構造部分のアドバイスは素人にはほとんどできません。
両取りとは?
以上のことから「持ち込み』と「投稿』のメリットを両取りしましょう。
「持ち込み」をして感想をもらったあと直して「投稿」もしくは直さず「投稿」のどちらでも良いです。
なぜ直さずに投稿でも良いかというと、上記で書いたようにそのままの原稿でも他の編集者があなたの才能を見つけてくれることがあるからです。
多くの編集者に見てもらうことが大事です
持ち込み以外で感想をもらうには?
漫画は読者の感想がとても大切です。
自分では自分の漫画を客観的に見ることが難しいからです。
それに加え、漫画を評価するのは最終的には読者だからです。
なのでデビューの前から読者の目、読者の意見を意識したほうがプロを目指すなら良いです。
いきなり出版社に持ち込みに抵抗がある方は、プロの漫画家などに漫画を見てもらうこともできます。
こちらはぼく水兵ききが出品しているココナラのプランです。
あなたの漫画を読んで感想やアドバイスをお伝えします漫画を分析できるプロに見てもらうことが上達に繋がります
「持ち込み?漫画賞に応募(投稿)?」まとめ
このご時世、軒並み中止になっていますが漫画即売会(コミケやコミティア)の「出張編集部」に持ち込みをすると一日で多くの編集者さんからアドバイスをもらえます。
復活したらぜひ活用を検討してみてください。多くの編集者の目に触れることが漫画家デビューのための近道です。
大手出版社の特徴・傾向はこちらの記事から。
こちらのココナラ漫画添削プランも。
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