【捨てよう】漫画家デビューへの遠回り?『9つ』の不要なこだわり【今すぐ】

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漫画を描く上で『こだわり』は大切だと言われています。しかし、何にでもこだわればいいという訳ではありません。

時にはこだわりを捨てることがプロの漫画家デビューを早めるために必要になります。

あかにゃん

こだわったら、いけないことがあるにゃ!?

あおにゃん

あらゆることに『こだわる』べきだと思っていました

きいにゃん

漫画家デビューが早くなるなら何でも知りたいぜ!

すいへい

漫画家になるために遠回りになるかもしれない『こだわり』について解説して行きます。

最初にその『こだわり』をお伝えするとこちらになります。

  1. 1つのジャンルにこだわる。
  2. 1つの雑誌にこだわる。
  3. 1人の担当編集者にこだわる。
  4. 完璧な漫画を描こうとこだわる。
  5. 高い画力を付けてから漫画を描こうとこだわる。
  6. 道具を一式揃えてから取り掛かろうとこだわる。
  7. 多くの本を読んでから取り掛かろうとこだわる。
  8. 現在の流行りのジャンルを見極めてから描こうとこだわる。
  9. 体調の良いときに取り掛かろうとこだわる。
この記事でわかること

・漫画家デビューのためにはこだわらなくて良いこと。

本ページ筆者の経歴

漫画家。PN水兵きき。連載9回立ち上げ。漫画家協会会員。クリスタ検定(マンガ)合格。ココナラ漫画添削PRO認定。デジコレ『魔王だけどレベル1~』連載中。→作品紹介ページ


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漫画家デビューへの遠回りになるかもしれない『こだわり』を捨てて、早い漫画家デビューを目指しましょう。

後半ではこだわっても良いことについても書いておきます。


あなたの漫画制作のタイプは?

目次

デビューの遠回りになる?『9つ』のこだわり

早く漫画家デビューしたいはずなのに、気づいたら遠回りになっている。ということがあったらとても残念です。

こだわらなくていいことがあれば早めに気づいて改善しましょう。

紹介する『こだわり』はこちらです。

  1. 1つのジャンルにこだわる
  2. 1つの雑誌にこだわる
  3. 1人の担当編集者にこだわる
  4. 完璧な漫画を描こうとこだわる
  5. 高い画力を付けてから漫画を描こうとこだわる
  6. 道具を一式揃えてから取り掛かろうとこだわる
  7. 多くの本を読んでから取り掛かろうとこだわる
  8. 現在の流行のジャンルを見極めてから描こうとこだわる
  9. 体調の良い時に取り掛かろうとこだわる

1つのジャンルにこだわる。

どうしてもバトル漫画や恋愛漫画を描きたい。自分の好きなジャンルを描きたい!というこだわりがある人がいます。

漫画は自分の好きなジャンルが自分の得意なジャンルとは限らないのが厄介なところです。

きいにゃん

俺は熱いバトル漫画を描きたいのに、得意じゃないってことがあるのかー!?

上手くいかない理由としては好きなジャンルは細かい事まで理解しすぎていて、読者の読みたい所と差があることが上げられます。

これは本人は中々気づきにくいところです。

1つのジャンルにこだわらず、別のジャンルを描くことで自分の気づかなかった才能を自分や編集者が発見できることがあります。

すいへい

ぼくは行き詰まりを感じている漫画家志望の人にはよく別のジャンルの漫画を描くように進めています

ぼく自身、デビューした漫画は萌え系ギャグ漫画でしたが次に描いた漫画ではお色気に全振りした所、雑誌で2位の人気作を生み出すことに成功しました。

好きなジャンルが得意とは限らない。

1つの雑誌にこだわる。

子供の頃からずっと読んできて大好きな雑誌で描きたい!と1つの雑誌にこだわる人がいます。

しかし雑誌をずっと読んできてどんな漫画が掲載されるか理解していたとしても、それでもあなたの漫画がその雑誌に向いているとは限りません

あかにゃん

大好きでずっと読んでるのに、ぼくの漫画はその雑誌にあってないにゃ?切ないにゃ

すいへい

他の雑誌でデビューして一定の成果を残してから希望の雑誌に。という選択肢もあります

売り上げを考えて1つの雑誌にこだわっている場合もあると思います。

少部数の雑誌より大部数の雑誌の方が読者の目に留まるからです。

しかし毎号、何百万部発行の人気雑誌で描いた方が必ずしも大きく売れるとも言い切れません。

ぼくはスクウェア・エニックスの3ヶ月に1度発行のガンガンパワードで連載させて頂いていました。

おそらく発行部数は5万部くらいだと思いますが、出して頂いた単行本はAmazonで1位にもなりました。

好きな雑誌が自分の描く漫画と相性がいいとは限らない。

1人の担当編集者にこだわる。

自分の漫画を評価してくれた担当編集さんにこだわる人がいます。

これが一番厄介なこだわりかもしれません。

あおにゃん

や、厄介なこだわり・・・?

担当になってくれるということは、「期待してるよ!」ということです。

しかし、担当さんはあなたの人生に責任を持ってくれるわけではありません。

その上、何十人も担当している作家のうちの一人かもしれません。

見つけてくれた恩もあり、お世話になっているから今の担当さんの元で描きたいという気持ちはわかります。

しかしだからと言って、その担当さんとあなたの相性が良いとは限りません。

効率を良くしないとデビューや連載がままならなくなる場合があります。

あかにゃん

デビューを逃すにゃ?

ぼくなら別の出版社にも持っていきます。そちらで高い評価を受ければそちらを優先します。

そのくらいの割きったほうが良いと思いますし、編集者さんも心得ています。

編集者にとっては、担当していた作家がいきなり別の出版社で描くことが決まるのはよくあること。

完璧な漫画を描こうとこだわる。

完璧な漫画を描こう!と、こだわる人がいます。

しかし最初から商業誌レベルで戦える面白い漫画を描ける人はほとんどいません。

完璧じゃない面白くない漫画を完成させて意味があるのか?と疑問に思うかもしれませんが、

「面白くなくて大丈夫です」

きいにゃん

面白く無くていいのか─!?

すいへい

はい。面白く無くていいので描き上げることが大事です

なぜなら編集者が漫画を評価するのは面白さだけではないからです。

キャラクター、ストーリー運び、構図、テーマ、設定、漫画の魅力は多くあります。

編集者はキラリと光るあなたの優れた才能を探しています。

漫画を描きあげなくては編集者にあなたの才能を見つけてもらうことはいつまでもできせん。

漫画を描かないと『才能』を見つけてもらうことができない。

高い画力を付けてから漫画を描こうとこだわる。

自分の画力では相手にされない、絵がうまくなってから漫画を描こう!と、こだわる人がいます。

漫画の才能の種類は多くあります。

絵だけでなくストーリーやキャラクター、設定など、あなたがどの才能を持っているかは誰にもわかりません。

漫画を描きながらその才能を見つけていくほうが効率が良いでしょう。

ぼくは絵もストーリーもまだまだでしたが漫画を完成させデビューさせていただきました。

上記でも触れましたが、その次の漫画で雑誌2位になりました。

デビュー作はこのくらいの漫画でした。
魔法少女るかなー

きいにゃん

あんまりうまくないな!

すいへい

はい。でも全力で描き上げてデビューに繋がりました

下手でも全力で描き上げて、編集者に見てもらうことが大切。

漫画は絵が下手でもプロになれる。

道具を一式揃えてから取り掛かろうとこだわる。

高額の道具を揃えてから描こうと、こだわる人がいます。

アナログからデジタル環境への移行ならばこだわってよいと思います。

すいへい

デジタルは効率が良いからです

しかし、必要以上に移行に時間をかけないように注意してください。

最初から高額なパソコンや液晶タブレットを用意できるならそれに越したことはありませんが、まずは手ごろな価格の物を素早く揃えて液晶タブレット(もしくはペンタブレット)と漫画ソフトの使い方を覚えることが先決です。

デジタルの導入を検討しているならこちらも。

デジタル導入は時間をかけずに。

多くの本を読んでから取り掛かろうとこだわる。

困った時に対処できるように、多くの本で学んでから漫画を描こう!と、こだわる人がいます。

しかし、漫画を描いてみるとわかりますが、本に描いてあることだけで全てのことに対処できるほど漫画は甘くありません。

あおにゃん

たしかに対処できない細かいことがたくさんあります

キャラクターのセリフ、表情、コマの大きさ、全てその場で臨機応変に対処しなくてはいけません。

本ばかりではなく実際に描いて経験を積んでください。

ぼくは本を読むと、本の通りにやらないといけないと思い込みすぎて中々描けなくなったことがありました。

本も大切だが実践がもっと大切。

現在の流行りのジャンルを見極めてから描こうとこだわる。

人気のある流行のジャンルを分析してから描こう!とこだわる人がいます。

流行のジャンルを分析して描くというのは商業的にとても良いことです。

あおにゃん

商業誌的にいいことなんですね

すいへい

はい。一定の需要を確保できるから出版社もOKを出しやすいんです

しかし移り変わりが激しいのが流行です。

分析したものの、このジャンルは下火になってきたから別のジャンルを待とう。

と、なってしまってはいつまでも漫画は完成しません。

そうならないように流行になりそうなジャンルを見つけたら、流行になる前に一心不乱に描きかげるという心がけをしておいてください。

好みの流行が見当たらないときは、好きな漫画を描き進めておきましょう。

流行のジャンルは移りやすい。取り掛かる準備を常にしておく。

体調の良いときに取り掛かろうとこだわる。

体調が悪い時は描かない。と、こだわる人がいます。

あまりに疲弊していたり、睡眠不足の場合は休息を取りましょう。

しかし、ちょっとした体調不良でも描かないのはライバルと差がついてしまいます。

その上に連載を持てば体調が悪くても締め切りは定期的にやってきます。

今のうちに体調不良でも描けるよう心掛けておく必要があります。

あおにゃん

たしかにデビューしたら、体調が悪いからと言っても〆切は伸びませんね

ぼくもこのこだわりが強い一人です。体調が悪いと頭が回らないので、『描かない』ことを選択してきました。

しかし、休んだからと言って次の日に体調が万全になるかと言ったらそうでないことが多いです。

体調が悪いなら悪いなりに出来ることがあります。出来ることをみつけて進めることが必要です。

体調が悪いなら悪いなりにできることを見つけて作業を進める。

こだわって良いことは?

漫画家がこだわって良いのは漫画の内容と道具です。

漫画の内容は編集者の言葉を鵜吞みにしないで議論しましょう。

ただし漫画の内容でこだわっていいことは、『設定やストーリーに関係のあること』と『設定やストーリーに関係のないこと』です。

あおにゃん

どういうことですか?

たまに『設定やストーリーに関係があるのに、どうでもいいこと』にこだわる人がいます。

例えば、バトルの最中に敵のことを分析してウンチクを述べるも、相手を攻略するヒントに繋がらない。ような空回りのこだわりです。

道具についてはこだわっても良いと言っても、予算の範囲で徐々に買い揃えていきましょう。

遠回りになるかもしれない『9つ』の『こだわり』まとめ

  1. 1つのジャンルにこだわる
  2. 1つの雑誌にこだわる
  3. 1人の担当編集者にこだわる
  4. 完璧な漫画を描こうとこだわる
  5. 高い画力を付けてから漫画を描こうとこだわる
  6. 道具を一式揃えてから取り掛かろうとこだわる
  7. 多くの本を読んでから取り掛かろうとこだわる
  8. 現在の流行のジャンルを見極めてから描こうとこだわる
  9. 体調の良い時に取り掛かろうとこだわる

この記事で取り上げたこだわりが全て必ずしも悪いわけではありません。

好きな雑誌でデビュー、連載できればそれだけ高いモチベーションで戦えます。

ずっと一緒にやってきた担当さんの所ででやりたい気持ちもわかります。

ただ、早期の漫画家デビューを目指すなら、要らないこだわりを見極めて行動してください。

きいにゃん

臨機応変が大事なんだな!


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