【漫画の描き方】プロの漫画家になるには?遠回りになるかもしれない『9つ』のこだわり

漫画を描く上で『こだわり』は大切だと言われています。しかし、何にでもこだわればいいという訳ではありません。

時にはこだわりを捨てることがプロの漫画家デビューを早めるために必要なことがあります。

この記事ではその『こだわり』は漫画家になるために遠回りになるかもしれないことについて解説して行こうと思います。

ぼくも最後に解説する9つ目のこだわりのせいで、漫画の量産ができていません。こだわりを認識して捨てる必要があります。

ぼくの簡単な経歴はこちら。→PN水兵きき。大手出版社で連載8回、20年近く漫画家生活。代表作はアマゾン1位『みかにハラスメント』。一発屋。

目次

デビューの遠回りになる?『9つ』のこだわり

早くデビューしたいはずなのに、気づいたら遠回りになっている。ということがあったらとても残念です。
こだわらなくていいことがあれば早めに気づきたいものです。

取り上げる遠回りになるかもしれない『こだわり』の一覧はこちらです。

  1. 1つのジャンルにこだわる。
  2. 1つの雑誌にこだわる。
  3. 1人の担当編集者にこだわる。
  4. 完璧な漫画を描こうとこだわる。
  5. 高い画力を付けてから漫画を描こうとこだわる。
  6. 道具を一式揃えてから取り掛かろうとこだわる。
  7. 多くの本を読んでから取り掛かろうとこだわる。
  8. 現在の流行りのジャンルを見極めてから描こうとこだわる。
  9. 体調の良いときに取り掛かろうとこだわる。

1つのジャンルにこだわる。

どうしてもバトル漫画や恋愛漫画を描きたい。自分の好きなジャンルを描きたい!というこだわりがある人がいます。

漫画は自分の好きなジャンルが自分の得意なジャンルとは限らないのが厄介なところです。

上手くいかない理由としては好きなジャンルは細かい事まで理解しすぎていて、読者の読みたい所と差があることが上げられます。これは中々気づきにくいところだと思います。

1つのジャンルにこだわらず、別のジャンルを描くことで、自分の気づかなかった才能を自分や編集者が発見できることがあります。

ぼくは行き詰まりを感じている漫画家志望の人にはよく別のジャンルの漫画を描くように進めています。

ぼく自身、デビューした漫画は萌え系ギャグ漫画でしたが、次に描いた漫画ではお色気に全振りした所、雑誌で2位の人気作を生み出すことに成功しました。その漫画はこちらの記事で取り上げています。

1つの雑誌にこだわる。

子供の頃からずっと読んできて大好きな雑誌で描きたい!と1つの雑誌にこだわる人がいます。

しかし雑誌をずっと読んできてどんな漫画が掲載されるか理解していたとしても、それでもあなたの漫画がその雑誌に向いているとは限りません。

他でデビューして一定の成果を残してから希望の雑誌に。という選択肢もあります。

売り上げを考えて1つの雑誌にこだわっている場合もあると思います。

しかし毎号、何百万部発行の人気雑誌で描いた方が人気が出た時に、必ずしも大きく売れるとも言い切れません。

ぼくはスクウェア・エニックスの3ヶ月に1度発行のガンガンパワードで連載させて頂いていました。

おそらく発行部数は5万部くらいだと思いますが、出して頂いた単行本はAmazonで1位にもなりました。

その時の記事はこちらにあります。

1人の担当編集者にこだわる。

自分の漫画を評価してくれた担当編集さんこだわる人がいます。

これが一番厄介なこだわりかもしれません。

担当になってくれるということは、「期待してるよ!」ということです。しかし、担当さんはあなたの人生に責任を持ってくれるわけではありません。

その上、何十人も担当している作家のうちの一人かもしれません。

恩もありお世話になっているから今の担当さんの元で描きたいという気持ちはわかります。しかし効率を良くしないとデビューや連載がままならなくなる場合があります。

ぼくなら別の出版社にもこっそり持っていきます。そちらで高い評価を受ければそちらを優先します。

そのくらいの割きったほうが良いと思いますし、編集者さんも心得ています。

完璧な漫画を描こうとこだわる。

途中で「つまらない」と思い描くことをやめてしまい、完璧な漫画を描こう!と、こだわる人がいます。

しかし最初から商業誌レベル戦える面白い漫画を描ける人はほとんどいません。

面白くなくても漫画を完成させて意味があるのか?と疑問に思うかもしれませんが、

「面白くなくて大丈夫です」

なぜなら編集者が漫画を評価するのは面白さだけではないからです。

キャラクター、ストーリー運び、構図、テーマ、設定、漫画の魅力は多くあります。

編集者はキラリと光るあなたの優れた才能を探しています。

漫画を描きあげなくては編集者にあなたの才能を見つけてもらうことはいつまでもできせん。

高い画力を付けてから漫画を描こうとこだわる。

自分の画力では相手にされない、絵がうまくなってから漫画を描こう!と、こだわる人がいます。

漫画の才能の種類は多くあります。絵だけでなくストーリーやキャラクター、設定など、あなたがどの才能を持っているかは誰にもわかりません。漫画を描きながらその才能を見つけていくほうが効率が良いでしょう。

ぼくは絵もストーリーもまだまだでしたが漫画を完成させデビューさせていただきました。
上記でも触れましたが、その次の漫画で雑誌2位になりました。

デビュー作はこのくらいの漫画でした。
魔法少女るかなー

こちらの記事でもデビュー作を取り上げています。

道具を一式揃えてから取り掛かろうとこだわる。

高額の道具を揃えてから描こうと、こだわる人がいます。

アナログからデジタル環境への移行ならばこだわってよいと思います。

しかし、必要以上に移行に時間をかけないように注意してください。

最初から高額なパソコンや液晶タブレットを用意できるならそれに越したことはありませんが、まずは手ごろな価格の物を素早く揃えて液晶タブレット(もしくはペンタブレット)と漫画ソフトの使い方を覚えることが先決です。

背景を描きたくないならクリスタがお勧めです。

多くの本を読んでから取り掛かろうとこだわる。

困った時に対処できるように、多くの本で学んでから漫画を描こう!と、こだわる人がいます。

しかし、漫画を描いてみるとわかりますが、本に描いてあることだけで全てのことに対処できるほど漫画は甘くありません。

キャラクターのセリフ、表情、コマの大きさ、全てその場で臨機応変に対処しなくてはいけません。

本ばかりではなく実際に描いて経験を積んでください。

ぼくは本を読むと、本の通りにやらないといけないと思い込みすぎて中々描けなくなったことがありました。

現在の流行りのジャンルを見極めてから描こうとこだわる。

人気のある流行のジャンルを分析してから描こう!とこだわる人がいます。

流行のジャンル分析して描くというのは商業的にとても良いことです。

しかし移り変わりが激しいのが流行です。このジャンルは下火になってきたから別のジャンルを待とう。
と、なってしまってはいつまでも漫画は完成しません。

そうならないように自分の好きなジャンルや流行になりそうなジャンルを見つけたら、流行になる前に一心不乱に描きかげるという覚悟を常に持っていてください。

好みの流行が見当たらないときは、好きな漫画を描き進めておきましょう。

体調の良いときに取り掛かろうとこだわる。

体調が悪い時は描かない!と、こだわる人がいます。

あまりに疲弊していたり、睡眠不足の場合は休息を取りましょう。
しかし、ちょっとした体調不良でも描かないのはライバルと差がついてしまいます。

その上に連載を持てば体調が悪くても締め切りは定期的にやってきます。

今のうちに体調不良でも描けるよう心掛けておく必要があります。

ぼくもこのこだわりが強い一人です。体調が悪いと頭が回らないので、『描かない』ことを選択してきました。

しかし、休んだからと言って次の日に体調が万全になるかと言ったらそうでないことが多いです。

体調が悪いなら悪いなりに出来ることがあります。出来ることをみつけて進めることが必要です。

こだわって良いことは?

漫画家がこだわって良いのは漫画の内容と道具です。

ただし漫画の内容でこだわっていいことは、『設定やストーリーに関係のあること』『設定やストーリーに関係のないこと』です。

たまに『設定やストーリーに関係があるのに、どうでもいいこと』にこだわる人がいます。

例えば、バトルの最中に敵のことを分析してウンチクを述べるも、相手を攻略するヒントに繋がらない。ような空回りです。

『こだわり』まとめ

この記事で取り上げたこだわりが全て必ずしも悪いわけではありません。

好きな雑誌でデビュー、連載できればそれだけ高いモチベーションで戦えます。

ずっと一緒にやってきた担当さんの元でやりたい気持ちもわかります。

ただ、早期の漫画家デビューを目指すなら、要らないこだわりを見極めて臨機応変に行動してください。

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荒木飛呂彦の漫画術【帯カラーイラスト付】

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こちらはぼくのココナラのプランです

あなたの漫画を読んで感想やアドバイスをお伝えします


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