液タブを検索してみると10万円以上、パソコンも15万円以上、漫画制作のソフトも2万円以上で全て合わせると漫画制作を始めるために27万円以上かかってしまい、中々一度に買い揃えるのは難しいと思います。
そこまで出せないにゃあ。でも諦めたくないにゃ
必要最低限でいいんです。で、でもそれなりに快適なスペックが欲しいです
プロとして出版社でお仕事を頂いているぼくが、安くても漫画制作に問題の無いお勧めの『液タブ』『パソコン』『漫画制作ソフト』を紹介します
プロの制作環境でも問題ないなら知りたいぜ!
このページでは漫画制作を始めたい皆さんに、お勧めの安く買える・『液タブ』・『パソコン』・『漫画制作ソフト』を紹介します。
その3つの合計は13万円ほどです。もちろん漫画制作をするのに充分な機材とソフトをご紹介します。
漫画制作にお勧めの『液タブ』『パソコン』『漫画制作ソフト』
お勧めする漫画制作ソフト『CLIP STUDIO PAINT』にはパソコンに求める推奨のスペックがあります。
現在のクリスタ(Ver2)に求められる主なWindowsパソコンの推奨スペックはこちらです。
- OS Windows 10及びWindows 11
- CPU SSE2に対応したIntel、AMD製CPU
- GPU OpenGL 2.1に対応したGPU
- メモリ 2GB以上のメモリ必須 8GB以上推奨
- ストレージ 3GB以上の空き容量のあるストレージ
公式サイトより引用https://www.clipstudio.net/ja/dl/system/(23年3月21日現在)
最低限このスペックを満たす必要があります。満たしていないと作業が重くなることも
漫画制作をデジタルで始めたいと思い
- 『液タブ』
- 『パソコン』
- 『漫画制作ソフト』
を検索すると出てくるものは以下のようなものが多いです。
有名な機材を揃えた場合の料金
液晶タブレット
液晶タブレットを検索すると最大手のwacom製品が目立ちます。
Wacom Cintiq 16 スタンド/フィルムセット | 104,500円 (税込) |
Wacom Cintiq 22(スタンド付き、フィルム無し) | 162,800円 (税込) |
Wacom Cintiq Pro 16 (2021) フィルム/スタンドセット | 218,900円 (税込) |
すでに10万円以上・・・
パソコン
続いてパソコン。
大手メーカーのデスクトップパソコンを探してみると2023年6月の公式サイト取り扱い34種、中間の17番目の商品は・・・
DELL製 | CPU | グラフィックス | メモリ | ストレージ | ディスプレイ | 価格 |
New Inspiron 24 オールインワン | Core™ i7-1355U | Iris® Xe グラフィックス | 16GB | 512GB | 23.8インチ | 144,500円 |
ゲーミングPCも兼ねたものを探すと・・・
HP製 | CPU | グラフィックス | メモリ | ストレージ | 価格 |
OMEN 40L Desktop | Core™ i7-13700K | NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 Ti | 32GB (16GB×2) | 2TB | 313,500円~ |
ゲーミングPCは高い・・・
日本のメーカーでランキングの高い製品を探してみると・・・
NEC製 | CPU | グラフィックス | メモリ | ストレージ | ディスプレイ | 価格 |
LAVIE A23 A2377/DAB PC-A2377DAB | AMD Ryzen 7 5700U | Radeon グラフィックス | 8GB | 512GB | 23.8型 | 170,000円 |
パソコンも15万円前後・・・
漫画制作ソフト
続いて『漫画制作ソフト』シェアトップはクリスタです。そのクリスタの上位版はこちら。
CLIP STUDIO PAINT EX(クリスタ) | 23,000円(税込) |
上記の『液タブ』、『パソコン』、『漫画制作ソフト』を安い物だけで合計すると・・・
液タブ104,500円 +パソコン144,500円+漫画ソフト23,000円
合計 272000円
こんな金額厳しいにゃあ。もっと気軽に漫画を描きたいにゃあ
大丈夫です。お手頃価格だけど漫画制作に十分使えるものを紹介します!
当記事のお勧めの機材を揃えた場合の料金
ここからがお勧め!
液晶タブレット
XPPen製 | Artist 16セカンド(フィルム、スタンド別売り) | 49,980円(税込)→割引あり |
XPPen製 | Artist22セカンド(フィルム、スタンド付き) | 59,799円(税込)→割引あり |
※有名な機材で紹介した商品は104,500円、162,800円、218,900円
パソコン
DELL製 | OS | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 価格 |
Windows 11 Home | Core™i5-13400 | UHD Graphics 730 | 8 GB | 256 GB | 73,499円 |
Microtower プライスパフォーマンス キャンペーン【C1】
(500台限り)売り切れの場合はほぼ同スペック、同価格帯商品を。
基本スペック | OS | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 価格 |
HP製 | Windows 11 Home | AMD Ryzen™ 5 PRO 5650G | AMD Radeon™ グラフィックス | 8 GB | 256 GB | 142,780円→割引あり7万円台に。 |
※有名な機材で紹介した商品は144,500円、170,000円、313,500円~
漫画制作ソフト
CLIP STUDIO PAINT PRO(クリスタ) | ¥5000(税込) |
※有名な機材で紹介した商品は23000円
上記お勧めの『液タブ』、『パソコン』、『漫画制作ソフト』を安い物だけで合計すると・・・
液タブ49,980円 +パソコン73,499円+漫画ソフト5,000円
合計 128,479円
だいぶ下がったな!
最初の合計と比べてみましょう。272,000円 ー 128,479円=143521円
約14万円下がりました!この金額ならデジタル漫画制作を始めやすいかも!
※値段は日々変動します。こちらの2023年6月の情報です。
しかし、安ければ何でも良いというものではありません。それぞれ漫画制作において十分な働きをしてくれるのか解説していきます。
お勧め『液タブ』『パソコン』『漫画制作ソフト』の詳細
『お勧め液晶タブレット』の詳細
液タブは世界シェアNO1のワコム製は品質も高く、日本のメーカーということでお値段がかなり高いです。
殆どの商品は10万円を超え、30万円超えの液タブも存在し、ここで悩んでしまう方がとても多いと思います。
しかし、安くても使える液タブのメーカーもあります。お勧めはXPpen製の液タブです。
XPpenは液タブ業界で15年以上の実績があります。メーカーは中国で、開発はアメリカでされています。
ぼくも小学館で連載の「魔王だけどレベル1なのでカノジョたちに守ってもらいます」で途中から導入し継続して使っています
連載作で使っているなら安心感がありますね
価格を抑えたお勧めはこちらの2機種です。
基本性能 | フィルム装着済み・X3スマートチップペン(後ろに消しゴム無し) |
筆圧レベル | 8192 |
ショートカットキー | 10個 |
スタンド | 別売り |
色域(標準) | 90% NTSC、127% sRGB、94% Adobe RGB |
サイズ | 15.4型ディスプレイ |
値段 | ¥49,900(税込)→割引あり |
保証期間 | 公式サイトなら保証期間18か月!(アマゾンなどの量販店は1年) |
続いて2機種目。
基本性能 | フィルム装着済み・スタイラスペン(後ろに消しゴム無し) |
筆圧レベル | 8192 |
ショートカットキー | 無し |
スタンド | 搭載済み |
色域(標準) | 86% NTSC, Adobe RGB≥90%, sRGB≥122% |
サイズ | 21.5型ディスプレイ |
値段 | ¥59,800(税込)→割引あり |
保証期間 | 公式サイトなら保証期間18か月!(アマゾンなどの量販店は1年) |
特に公式サイトで購入すると、通常1年の保証期間が18ヶ月になるので公式サイトから購入がお勧めです。
XPpenの液タブについて詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
【プロが連載作で試す!】XPPenの『液タブ』は商業漫画で使える?【検証】
この他の機種はこちらもどうぞ。
【プロの太鼓判】漫画を描くならコレ!XPPenのお勧め液タブ『5機種』
『お勧めパソコン』の詳細
パソコンを選ぶ目安は漫画制作の推奨環境を満たすことが1番大切です。その環境を満たしてなおかつ信頼でき、低価格のパソコンを紹介します。
DELL、HPは国内のシェアが常に上位で低価格なのに高スペックです。
紹介したスペックほどあれば漫画制作には十分です。
パソコンの寿命は5年ほどと言われています。最初から高スペックのパソコンを購入する必要はありません。
デメリットとしては高負荷の3Dのデータを処理するときに多少重たくなることがありますが、高スペックのパソコンでも3Dデータ側が重い場合は処理に時間がかかります。
通常の作業で遅延を感じることはほとんどありません。
DELL製 | OS | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 価格 |
Windows 11 Home | Core™i5-13400 | UHD Graphics 730 | 8 GB | 256 GB | 73,499円 |
続いて2機種目
Microtower プライスパフォーマンス キャンペーン【C1】(500台限り)売り切れの場合はほぼ同スペック、同価格帯商品を。
基本スペック | OS | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 価格 |
HP製 | Windows 11 Home | AMD Ryzen™ 5 PRO 5650G | AMD Radeon™ グラフィックス | 8 GB | 256 GB | 142,780円→割引あり7万円台に。 |
パソコンのディスプレイは?
パソコンのディスプレイは?と疑問を持った方も多いと思いますが、低価格で漫画制作を始めたいならディスプレイはリサイクルショップで十分だと思います。その際はこちらの基準を満たすものが良いでしょう
・フルHD(1920px × 1080px)・24インチ以上
パソコンは何年か使うと不具合が多くなりますが、ディスプレイは長く持ち中古でも十分だとぼくは考えています。
ぼくは弟からもらったディスプレイを何年も使い続けています
新品のディスプレイを探したい方はこちらもどうぞ。
『お勧めの漫画制作ソフト』の詳細
漫画制作ソフトは漫画制作ソフトシェアNO1の「CLIP STUDIO」で間違いないです。
漫画出版社も勧めているソフトです
ここでは5000円で買える『PRO』をお勧めします。
イラストなら
あとから『漫画機能充実』EXにアップグレードも
『PRO(5000円)』と『EX(23000円)』の大きな違いは、EXでは『複数のページを一括で管理』できることと、3dデータを線画抽出できて背景として利用できることです。
その他の『PRO』と『EX』の違いはこちらからどうぞ。
【この機能だけで丸儲け】CLIP STUDIO『EX』のここが便利!『PRO』との違いは?
CLIP STUDIO=クリスタは現在、WindowsとiOSでは『買い切り』と『年間利用』があります。
お勧めは、1度『買い切り』購入することがお勧めです。
というのも年間利用の場合、その契約更新を忘れるとクリスタそのものを使えなくなるからです。
保険のために一度購入したほうが安全ですし、毎年払いしたくない場合は買い切りが良いと思います
筆者(水兵きき)の漫画制作環境
ぼくの漫画制作環境を紹介します。
液晶タブレット
- XPpen Artist 22R Pro
パソコン
- OS・・・Windows10 HOME
- CPU・・・AMD Ryzen 3 3200G with Radeon Vega Graphics 3.60 GHz
- GPU・・・AMD Radeon (TM) Vega 8 Graphics
- メモリ・・・16GB
- ストレージ・・・530GB(ストレージ合計)
数年使っていて型も少し古いものが多いですが、十分に動きます。紹介したパソコンともそれ程違いはありません。メモリは多いですがCPUは結構弱いです
漫画制作ソフト
- CLIP STUDIO PAINT EX
お勧めの上位タイプとその理由
13万円ほどで漫画制作環境を整えられることは伝えられたと思います。
しかしもう少し快適さを追求するならこれ!というものがあるのでそれも紹介します。
上位タイプの液タブ
液タブは大きいものがお勧めです。理由は肘が乗せられてキレイな線が描きやすく画面も広く使えます。
ぼくも22のサイズを利用しています。16は肘がグラついてぼくは描きにくいです
お勧めの大きいサイズは上記でもお勧めしたこちら。
公式サイトなら保証が18か月!
パソコン
価格を抑えつつパソコンの性能を上げたいならこちらがお勧め。
【Dell】Vostro スモールデスクトップ基本スペック | OS | CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 価格 |
DELL製 | Windows 10Pro | Core™ i5ー13400 | UHD Graphics 730 | 16GB | 512 GB | 118,499円 |
メモリとストレージが増強されて不安なく作業できる!
クリスタ
クリスタは本当は『PRO』よりも『EX』がお勧めです。
EXは3D背景を『線画』に出来、背景を描く必要がなくなります。
ぼくは背景は3D背景に全て頼っています。めちゃくちゃ楽して背景を描いています
とはいえ『EX』は後からでも差額だけで購入できるので慌てる必要は無いかもしれません。
EXを使って背景を描く方法はこちら。
【漫画でわかる】プロも活用!『背景』は3Dデータを貼るだけ【EX導入で】
【覚えるのはここだけ!】LT変換機能をパターン化して使おう【背景ラクラク】
漫画制作環境を用意する順番は?
漫画制作のセッティングの順番を解説します。
- パソコンの準備
- 液タブの準備
- クリスタの準備
まずはパソコンの準備を行います。クリスタをDLするのにネットも利用するため、Wi-Fiの設定を行いましょう。
パソコンがネットに繋がったら説明書を見ながら液タブを接続します。ネットが繋がっていれば液タブのドライバも簡単にDL出来ます。
液タブが繋がったら、クリスタのサイトにアクセスしDLします。こちらも参考にどうぞ
【最安は?】クリスタのDL購入方法を『画像付き』で解説【公式DL】
PROからEXにアップグレードするときはこちらもどうぞ。
【23年最新】クリスタPRO1→EX2へのアップグレード『3ステップ』【簡単起動方法も】
クリスタを3か月無料で使ってみたい人はこちらもどうぞ。
【長期】クリスタ3か月(4か月?)『無料体験』申込み【解約方法も】
漫画制作のソフトは現状クリスタ一択なので、試さないでそのまま購入しても後悔はしないと思います
【14万円程安く!】約13万円で始めるデジタル漫画環境【一式導入】まとめ
デジタルで漫画制作をしたい!と考えても、すべて揃えるのは高額なため踏み切れない人も多いと思います。
27万円は無理にゃあ・・・
そんな時はぼくのお勧めで13万円くらいで漫画制作環境を整えよう!
13万円程と描きましたが、最近は半導体の値上がりなど続いています。
この記事で紹介した金額もいつまでもそのままのお値段では無いと思います。
デジタルを検討してる人は早めの導入がお勧めです。
迷ったら?筆者のお勧めはこれ!
液タブ | Artist22セカンド(フィルム、スタンド付き) | 59,799円(税込)→割引あり(公式サイトなら保証が18か月!量販店は1年) |
パソコン | 【Dell】Vostro スモールデスクトップ | 73,499円(税込) |
漫画制作ソフト | CLIP STUDIO PAINT PRO | 5,000円(税込) |
合計 138,298円(液タブの割引でもう少し下がるかも?)
液タブを大きなものに変更して計算したため、合計が少し上がっています
こちらのページは2023年6月の情報です。