【あなたはどれ?】デジタル漫画の『3つ』のスタイルとは?おすすめは?

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漫画をデジタルで描いてみたいけど、費用やソフトの使い方が心配で今一歩踏み出せない人も多いのではないでしょうか?

あかにゃん

デジタルは便利そうだけどソフトの使い方を覚えるのが大変そうにゃ

あおにゃん

デジタルのメリットとデメリットを詳しく知りたいです

きいにゃん

導入費用は?

すいへい

いきなり全てを用意しなくてもいいんです。ソフトの使い方は1つずつ覚えていきましょう

デジタル漫画は大きく分けて3つのスタイルがあることをご存知ですか?それは・・・

1『下描き』『ペン入れ』までアナログ。それ以降『仕上げ』はデジタル

2『下描き』までアナログ。それ以降『ペン入れ』、『仕上げ』はデジタル

3『下描き』、『ペン入れ』、『仕上げ』全てデジタル

それぞれでかかる費用も道具も変わります。

ぼくはこの3つ全てを試してみました。

それでは1つずつメリットとデメリット、そしてスタイル別にかかる費用を解説していきます。

デジタル導入がもっとも気軽にできるスタイルと、漫画初心者ならこれがお勧めというスタイルもご紹介いたします。

ご自分に合いそうなスタイルを見つけて漫画制作を楽しんでください。

本ページ筆者の経歴

漫画家。PN水兵きき。連載9回立ち上げ。漫画家協会会員。クリスタ検定(マンガ)合格。ココナラ漫画添削PRO認定。デジコレ『魔王だけどレベル1~』連載中。→作品紹介ページ


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クリスタの購入方法はこちらの記事から。

デジタル漫画制作の『時短』『費用削減』記事はこちら。

目次

デジタル漫画のデメリットとメリットは?

アナログ漫画と比較してみましょう。

デジタル漫画のデメリット

  • 「導入費用が高い」
  • 「ソフトの使い方を覚えるのが大変」
  • 「データが消えることもある」
  • 「覚えたつけペンなどの技術が無駄になる?
  • 「目に負担がかかる
  • 「作業中停電したら作業が出来ない」

デメリットの補足は最後のまとめで触れています。

デジタル漫画のメリット

  • 「作業の修正が簡単」
  • 「データを保存できる」
  • 「データなので漫画の投稿が安全・簡単」
  • 「ソフトを覚えれば圧倒的な時短になる」
  • 「背景も3Dデジタルデータを低価格で購入して貼り付けられる」
  • 「トーンを貼るのがワンクリック」
  • 「デバイスがあればどこでも描ける」
  • 「アシスタントさんが失敗しても事前のデータがあれば安心」
すいへい

ぼくはアナログもデジタルも経験していますが、費用が工面できるなら『時短』になるデジタルがおすすめです。

【14万円程安く!】約13万円で始めるデジタル漫画環境【一式導入】

次は一番気になる導入費用についてです。

かかる費用はどのくらい?クリップスタジオって何?

全て良いもので揃えるとなるとかなり高額になります。

デジタル漫画で基本的に必要なものはこちらです。

  • パソコン
  • スキャナ・プリンタ(複合機)
  • 漫画作成ソフト(クリップスタジオ)
  • ペンタブレットor液晶タブレット

補足すると、クリップスタジオ(以下クリスタ)はデジタル漫画を描く人の約76,1%が利用している漫画作成ソフトです。
*主に使用するツール(複数選択)

https://mannavi.net/2178/

そのクリスタの推奨するスペックはこちらです。

OS 
Windows 10 Windows 8.1

コンピュータ本体

SSE2に対応したIntel、AMD製CPU
OpenGL 2.1に対応したGPU
2GB以上のメモリ必須 8GB以上推奨

https://www.clipstudio.net/ja/dl/system/

これを踏まえてパソコンを選ぶと

パソコン代120,000円~
スキャナ、プリンタ複合機(A4)20,000円~
クリスタ(EX) 23,000円
ペンタブレット(板タブ)(18.9×27.7㎝)6,500円~
液晶タブレット(13.3インチ)49,900円~

総額だと安いものを選んでも合計17万円以上(液タブだと21万以上)くらいにはなります。

しかしスタイルは費用も違います。

※参考にしたのはこちらのページです。

マンガ制作ソフトの最高峰【CLIP STUDIO PAINT EX】

ペンタブ

Deco 01 V2(6,500円割引あり)


液晶タブレット

Artist 16セカンド(49,900円割引あり)

Artist22セカンド (59,800割引あり)


3つのスタイルの詳細は?

スタイル1・ペン入れまでがアナログ

ペン入れまでがアナログというのは

『原稿用紙』に下描き・ペン入れ→スキャナで取り込みデジタルで仕上げ

というものです。

メリットは?


このスタイルのメリットは磨き上げたペン入れ技術をそのまま利用できることと、今までアナログ作成だった人が入りやすいスタイルです。

デジタル導入時はぼくもこのスタイルでした。

デメリットは?


原稿のサイズがB4の場合、スキャナはB4サイズと言う物は国内にはほとんど無いのでA3スキャナを用意する必要があります。

ただ、ぼくはA3のスキャナを購入して使用していましたがA3のスキャナはかなり大きいので場所を取ります。

一時期はA4のスキャナで上下で2回に分けてスキャンして、パソコン上で繋ぎ合わせていましたが少し面倒でした。

線画を取り込んだあとはゴミを取り、ペンタブレットで仕上げができます。

すいへい

ぼくはデビューしてから5年以上このスタイルで描いていました。

揃える道具は?

パソコンとスキャナをすでにお持ちの場合は、漫画作成ソフトとペンタブレットが必要です。

クリスタ23,000円 ペンタブレット6,500円

合計すると 29,500円~ くらいから始められます。


A4スキャナでも始められるし、同人誌なら基本的にA4原稿用紙に描くのでこれが一番始めやすいです。

今後液晶タブレットが欲しくなった場合でも、クリスタの操作が覚えられますし、ペンタブレットは価格も液晶タブレットよりはかなりお手頃です。

徐々にデジタルに慣れていきたい人にオススメのスタイルです。

マンガ制作ソフトの最高峰【CLIP STUDIO PAINT EX】

ペンタブレット

Deco 01 V2(6,500円割引あり)


液晶タブレット

Artist 16セカンド(49,900円割引あり)

Artist22セカンド (59,800割引あり)

【プロが連載作で試す!】XPPenの『液タブ』は商業漫画で使える?【検証】


このスタイルで描いてる漫画家は?

『悪魔のメムメムちゃん』の四谷啓太郎先生(描きたい!!を信じる少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方より


デジタル制作なら『シャーペン』でペン入れするという裏技も。

スタイル2・下描きまでアナログそれ以降デジタル

漫画

下描きまでがアナログというのは

『原稿用紙』に下描き→スキャナで取り込みペン入れと仕上げはデジタル

というものです。

すいへい

これはぼくの今のスタイルです

メリットは?

これのメリットは描き慣れたシャーペンで下描きをできることです。

ぼくはA4の原稿用紙に下描きをしてスキャナで取り込みをして、パソコンでB4サイズに拡大しているので『スタイル1』のA3のスキャナも不要です。

B4サイズで仕上げた原稿はプリント出しするときにA4に縮小すればA4プリンタで問題はありません。

投稿の際プリント出し原稿を添える場合はコンビニでB4で出力するか、A4に縮小してることを記載すれば問題ありません。

デメリットは?

場合によっては下描きをするスペースを確保する必要があります。液晶タブレットは大きいものだと移動させるのも大変なので、ぼくは机を二つ用意して描いています。

液晶タブレットが小さいサイズなら移動させて一つの机で十分だと思います。

揃える道具は?

パソコンとスキャナをすでにお持ちの場合は、漫画作成ソフト、液晶タブレットが必要です。

クリスタ23,000円 液晶タブレット(16型)49,900円~

合計すると 72,900円~ くらいから始められます。

下描きを描き慣れたシャーペンで描きたい人にオススメです。

すいへい

液晶タブレットはお好みのサイズで!ぼくは大きいほうが肘を乗せられて描きやすいのでXPPenの22型を使用しています

このスタイルで描いてる漫画家は?

『みかにハラスメント』の水兵きき先生(本人より)

Artist 22R Pro(水兵きき使用中)

Artist 16セカンド(49,900円割引あり)

Artist22セカンド (59,800割引あり)

【プロの太鼓判】漫画を描くならコレ!XPPenのお勧め液タブ『5機種』


ぼくのデジタル環境はこちら。

スタイル3・下描き~仕上げまでを全てデジタル(フルデジタル)

フルデジタルというのは

パソコンで下描き~仕上げまで全てデジタル

というものです。

メリットは?

これのメリットは原稿の取り込みにかかる時間や原稿用紙を用意する時間が要らなくなることです。

フルアナログの次に簡潔に漫画を描くことが出来るスタイルかもしれません。

ぼくもフルデジタルに挑戦したことがあります。しかしこのスタイルはぼくには合わずスタイル2に戻しました。

どこが合わなかったかというと、画面を拡大や縮小しながら描きやすいサイズで下描きをするのですが、出来上がった下描きをプリント出ししてみると、アナログではほとんど無い細部の描き逃しが多いのです。

ぼくは画面を縮小したままだと、細部の描き込みを見落としてしまいます。

その状態でペン入れをすると、書き逃しが顕著に出てしまい修正に手間がかかりました

アナログで下描きをしておくと細部まで描いてあるのでペン入れでも問題はありませんでした。

自分がどこを描き逃しやすいか意識しながら描けば下描きもデジタルで良いかもしれません。

話は少し逸れますが、フルデジタルですと全ての作業をユーチューブなどに配信したりすることもできるので、この先漫画を長く描く覚悟がある初心者の方には最初からフルデジタルがおすすめです。

揃える道具は?

パソコンとプリンタをすでにお持ちの場合は、漫画作成ソフト、液晶タブレットが必要です。

クリスタ23,000円 液晶タブレット(13.3インチ)42,900円~

合計すると 65,900円~ くらいから始められます。

このスタイルで描いてる漫画家は?

*マンガ制作時のデジタル使用状況(総回答数263)(択一選択)

https://mannavi.net/2178/

アンケート基本情報

有効回答数:263件
収集方法:トキワ荘プロジェクト入居者・OBOG、過去トキワ荘プロジェクトのイベントや講習会に参加した方、全国の教育機関などへのご連絡および、TwitterなどのSNS上での発信を通じて収集
性別:男性30.4%、女性69.6%
年代:10代1.5%、20代25.9%、30代38.8%、40代22.8%。50代10.6%、60代以上0.4%

https://mannavi.net/2178/

2017年に行われたプロの漫画家を約48%含んだ調査だとフルデジタルで描いている方は57%ほどになるそうです。多くの漫画家がフルデジタルで描いていることがわかります。

マンガ制作ソフトの最高峰【CLIP STUDIO PAINT EX】

クリスタと液タブセットでお得。

デジタル漫画導入者の声は?

クリスタについてです。

デジタル漫画導入まとめ

ご自分にあったスタイルは見つかりそうでしょうか?

デメリットで触れたところを補足しておきます。

  • 「データが消えることも」
  • 「覚えたつけペンなどの技術が無駄になる?
  • 「目に負担がかかる
  • 「作業中停電したら作業が出来ない」

データは消えることがたまにあるので(ぼくは幸い一度もありませんが)こまめな保存が必要です。

覚えたつけペン技術はまったくの0にはなりません。線の強弱は液晶タブレットでも生かせます。

目に負担はかかりますがブルーライトカットの眼鏡で大半が防げます。ぼくも作業中はかけています。

停電には手も足もでません。締め切り間際は祈りましょう。


デジタルに不安がある方はまずはクリスタとペンタブで感触を掴むことをお勧めします。

クリスタはクリスタのサイトで気軽に使い方を調べたり、聞いたりできるので便利です。

個人的にはデジタル導入は時間を短縮できて価格以上の価値を感じています。

すいへい

デジタルの導入を考えているなら絶対早いほうがいいですよ

アナログとデジタル漫画制作の徹底比較はこちら。


ペンタブレット

Deco 01 V2(6,500円割引あり)


液晶タブレット

Artist 16セカンド(49,900円割引あり)

Artist22セカンド (59,800割引あり)

【対決!】王者wacom[Cinitiq22] 対 挑戦者XPPen[Artist22R Pro]


漫画を描くならEX

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