【52時間減!】プロが考えるデジタル漫画『4つ』の最大メリット【費用も削減】

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デジタルで漫画を描くのは便利そうだけど、具体的に何が便利なのか、どうやって時短するのか、実は費用の削減もできる。ということはデジタル導入前はわからないと思います。

あかにゃん

デジタルで漫画制作にかかる時間を短縮したいにゃ

あおにゃん

デジタル機器の費用がかかるのに費用削減になるのですか??

きいにゃん

時短でたくさん漫画を描きたいぜ!

すいへい

時間短縮や費用削減を具体的に数字にして解説します

先に検証結果を書くと、アナログとデジタルで漫画16P完成までに52時間もの差が生まれました。

この記事でわかること

・デジタル漫画の最大の具体的なメリット4つ

・デジタルの時短、費用削減詳細

デジタルは『時短』だけでなく導入さえしてしまえば、特にプロの現場では費用の削減に繋がります。詳しく解説していきます。


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本ページ筆者の経歴

漫画家。PN水兵きき。連載9回立ち上げ。漫画家協会会員。クリスタ検定(マンガ)合格。ココナラ漫画添削PRO認定。デジコレ『魔王だけどレベル1~』連載中。→作品紹介ページ


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デジタル漫画には3つのスタイルがあります。導入前に知っておいてください。

目次

デジタルの『4つ』の最大メリット

アナログ漫画も経験してきたぼくの考えるデジタルの4つのメリットはこちらです。

  1. 修正し放題
  2. オートアクションが使える
  3. 在庫切れがない(インクやトーン)
  4. 3D背景が使える

修正し放題

デジタル漫画制作の最初に思いつくメリットは『修正』のしやすさです。

アナログの場合、ペン入れで失敗すると、下記の工程を経て直します。

失敗した所が乾くのを待つ → 修正液で消す → 修正液が乾くのを待つ → 修正液でボコボコの紙にペン入れする

デジタルの場合はボタン一つで戻れます。

あかにゃん

アナログは修正がありえないくらい大変にゃ

修正し放題の時短

修正し放題ということは、下描きがある程度簡素でもいいということになります。

アナログで下描きする場合、ペン入れのときに失敗しないようにデッサンを完璧にする必要や、何度も重ねて描いた線のどれをペン入れするかわかるように下描きと消しゴムがけを繰り返します。

その結果はアナログとデジタルでは下描きに大きな時間の差が生まれ、デジタルは下描きとペン入れで大きな時短になります。

あおにゃん

アナログはペン入れの失敗を減らすために、下描きに時間がかかるんですね

修正し放題の費用削減

16ページの漫画制作を例に想定して『下描き』と『ペン入れ』の時間差を計算します。

すいへい

ぼくが描くスピードを参考にします

16ページ制作。『下描き』とキャラの『ペン入れ』のみ。1日10時間労働と仮定。

アナログの場合

下描き3日、ペン入れ5日 合計8日

すいへい

ペン入れは修正地獄になることを想定しています。ぼくのつけペンの技量ではそうなります

デジタルの場合

下描き2日、ペン入れ3日 合計5日

計算すると3日間、約30時間の差が生まれます。

1時間で1000円で計算してもここまでで3万円デジタルがお得です。

きいにゃん

3日制作を削れれば次の漫画のために休んだり、勉強する時間が増えるぜ

オートアクションが使える

オートアクションとは、漫画制作ソフト上で複数の作業工程を記録しておき、ボタン一つでその記録を再生することが出来るデジタルならではの便利な機能です。

例えば効果音(擬音)に白でフチ取りをしたいとき、アナログの場合は白抜きしたい効果音を一つずつ筆ペンやつけペンを使いホワイトでフチ取りをします。

これがデジタルのオートアクションの場合は効果音を選択し、白抜き用のオートアクションの再生ボタンを押すだけで一瞬でキレイな白抜きが作れます。

すいへい

好みの白抜きがボタン1つで一瞬で!

このオートアクションは漫画制作サイトからDLしておくか、自分で作る必要がありますが1度作ればあとはいつでも使えるのでとても便利です。

あおにゃん

いろいろなアクションが作れそうですね

オートアクションの時短

ぼくがオートアクションを使ってアナログと比べた時に、『時短』になっているのは上記で上げた『効果音』の他には『枠線作り』です。

枠線づくりの工程は
レイヤー➡新規レイヤー➡コマ枠フォルダ の順に作ります。


上記の工程を『オートアクション』に記録➡再生して、そこからそれぞれのページの枠線を描いています。

アナログだと全ての紙原稿において定規を当て一本ずつ線を引いて、手を動かすしかありません。

しかしデジタルならば省略できる工程はボタン一つで終わせることが出来、時短になります。

あかにゃん

デジタルほんとにすごいにゃ。アナログは全て一からやらないといけなにゃ

オートアクションの費用削減

こちらも16ページの漫画制作を例に想定して、『効果音白抜き』と『枠線』で時間差を計算します。

効果音はページによって量がまちまちなのであまり参考にならないかもしれません。

アナログの場合

効果音白抜き+枠線制作 合計3時間

デジタルの場合

効果音白抜き+枠線制作 合計1時間

1時間1000円で計算すると2000円の費用削減になります。

すいへい

疲れも考慮するともっと差があるかも。デジタルのこの工程はテレビ見ながらでも出来ます

詳しい使い方とぼくの使っているオートアクションはこちらから。

在庫切れがない(インクやトーン)

デジタルはインクやトーンの在庫切れがありません。

アナログで漫画を描いていたときは、貼りたいトーンが足りず、別のトーンで代用することがよくあります。

代用できる場合はそれでもいいかもしれませんが、代用トーンがない場合は買わなくてはいけません。

そうなると漫画制作がストップしてしまいます。

在庫切れにならないデジタルはそれだけで時短になります。

きいにゃん

モチベの高い時のトーン切れは切ないぜ

在庫切れがない時短

パソコンと電気とネット環境と必要な素材を買う少しの費用があれば何時でも24時間、在庫が切れることはありません。

アナログ場合、漫画の道具は約30種類必要です。

全てが消耗品ではありませんが、それらの管理を常日頃からしなくてはいけないのはとても大変です。

アナログで使う一般的な道具はこちらの記事で触れています。

あかにゃん

考えたことなかったけど、アナログは30種類も道具が必要にゃ

在庫切れがない費用削減

パソコン、電気、ネット環境、必要な『素材』を買う少しの費用があればそれ以外はかかりません。

3D背景が使える

3D背景とは漫画制作ソフトを作っている会社やソフトを使っているユーザーが提供しているデジタル専用素材です。

漫画の背景をアナログで描く場合、アイレベル、消失点、パースなど専門的なことを覚えなくてはいけません。

まず知識を覚えることに時間がかかり、実戦経験を積むのに膨大な時間がかかるのが『背景作画』です。

しかしこの3D背景を使えば『アイレベル』さえ理解していれば背景を一瞬で配置して完成させることが出来、時短になります。

あおにゃん

たしかにアナログで背景を描くには専門の知識が必要です。デジタルを導入するだけでそれをクリアできるというのは、膨大な『時短』になります

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デジタル背景の時短

デジタル背景を利用するということは、背景の『下描き』と『ペン入れ』と『修正』が不要になり大幅な時短になります。

アナログで背景を描く場合、16ページ程ですと、ぼくは背景作画だけで3日の猶予を持たせていました。

しかし、3Dデータを使うと1日で済みます。

こちらも計算すると20時間の差が生まれます。

デジタル背景の費用削減

ぼくは背景作画を専門にアシスタントをしていたことがあります。

そこでは月に2回発行の雑誌で48ページ(24ページ×2話)ほぼ6日間(3日×2話)働かせていただき、14万円頂いていました。

デジタル背景を使えば2日あれば48ページの背景は終わります。アシスタントさんに払う金額も2〜3万円で済みます。

つまり、月に11~12万円費用を削減できるということです。

きいにゃん

10万以上削減!?たしかに背景職人はアシ費用が高いもんな

3D背景の使い方はこちらの記事でも。

『デジタル『4つ』の最大メリット』まとめ

  1. 修正し放題
  2. オートアクションが使える
  3. 在庫切れがない(インクやトーン)
  4. 3D背景が使える

デジタルのメリットはいかがでしたか?

今回上げた16ページの時短時間を合計すると、漫画が完成するまでに52時間の差が生まれます。

もちろんこれはおおよその時間です。

人によってはここまで差がつかない場合や、反対にもっと差がつく場合もあると思います。

しかし操作さえ覚えてしまえば、時短になるのは確実です。

すいへい

アナログでも漫画を描いていたぼくですが、もうアナログには戻れません


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ぼくのデジタル環境はこちら。


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