漫画が大好きなそこのあなた!
もし漫画の投稿作品を自分で審査できるとしたら、どんな漫画を『大賞、賞金500万円』に推しますか?
漫画の審査なんて編集者がするものにゃ。読者はできないにゃ
漫画の審査は編集の人がやるもの・・・もちろんそれが基本です
しかしその昔、週刊少年ジャンプで『読者参加型の公開審査会』というものがあり、それに参加した読者が受賞作を選びました。
そのイベントに参加したぼくはまだ中学2年生の少年でした・・・
この記事では最早ネットでもほぼ検索できない漫画審査会『GAGキング公開審査会』のお話です。知っていれば『週刊少年ジャンプマニア』、『漫画業界通』に近づけますよ。
ぼくが体験した驚愕の漫画家エピソードはこちら。
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『GAGキング公開審査会』 ってなに?
それは1991年のこと。雑誌『週刊少年ジャンプ』に告知された詳細を要約すると、
第3回GAGキングは編集者、審査員の漫画家だけでなく『ジャンプの読者』も交えてキングを決めるよ!
『GAGキング公開審査会』をやるよ!
参加したい人は応募して!おいでよ!楽しもうよ!というものでした。
※要約がフレンドリー過ぎてすみません^^;
GAGキングとは集英社、週刊少年ジャンプの漫画賞で第1回キングは 漫☆画太郎先生(珍遊記)、第2回は、つの丸先生(モンモンモン、マキバオー)や、うすた京介先生(すごいよ!!マサルさん、ピューと吹く!ジャガー)を輩出した漫画賞です。
記憶だと200人から300人程度の参加者を募ったイベントでした。
面白そうな企画にゃ!
都市伝説級イベント?これが証拠!
30年前のお話なので記憶を呼び起こしながら書かせていただきます。(不確定な要素を含みます)ネットで検索してもほとんど出てこないイベントで本当に都市伝説レベルです。
本当に存在したイベントなのでしょうか・・・?
上の写真が証拠!
笑わせた人だけが参加できる?
当時からぼくはジャンプに夢中で、おぼろげに漫画家を目指していたのもあってこの審査会に参加したいと思いました。
しかし募集要項には・・・応募ハガキに『面白い漫画を描いてこい』という一文が・・・
※要約がオラついててすみません^^:
つまり公開審査会に参加する前に参加者を審査するよ。ということです。GAGキングのテーマである『笑わせたらOK』というのがここでも発揮されました。
参加者を審査するにゃあ?
4コマ漫画をハガキに描き、2枚送りました。(4コマ漫画の内容は忘れました)1枚でも当選できたら良いなと思っていたところ幸運なことに2枚とも当選。友人を誘い、東京で行われる『公開審査会』に向かいました。
公開審査会・・・審査開始!
会場では大きな紙袋を渡されました。その中には最終選考に残った作品のコピー原稿と、上の写真のテキスト数冊や珍遊記のクリア栞が入っていました。
審査会の流れはこうだったと思います。
- 原稿を読む
- 面白かった作品に票を入れる
- 第一線で活躍する漫画家さんたちのお話
- キング発表
早速審査開始です。
ぼくたちの一票で第3回GAGキングが決まる・・・!今でも覚えていますがぼくは『エッグマン』で一番笑いました。
エッグマンの簡単なあらすじはこうです→みんな卵キャラ。何をしてても必ず割れる。とにかく割れる。いつでも割れる。お気軽に割れる。
例1久々の恋人との再会、抱き合って割れる。
例2木に引っかかった風船を取ってあげるも足を滑らせて割れる。
ぼくは『エッグマン』に票を入れました。
めちゃくちゃ面白かったです
投票のあとは会場にいらしていた漫画家さんたちのお話でした。たしか、つの丸先生がいらしたような・・・?漫画太郎先生はいなかったような・・・?
あと漫画好きで知られるサンプラザ中野さんがいました。宇多丸さんじゃないほうのスキンヘッドです。
そしてGAGキングは・・・?
そして結果発表・・・
第3回GAGキングは・・・エッグマン・・・!?
キング、賞金500万円は・・・
福耳ノボル先生の『やばい!!』でした。
あとから気づいたのですがこの審査会は、編集部と審査員の漫画家でキングを決めたようです。なぜそう思うのかというと、『会場賞』というものがあったからです。会場賞は『エッグマン』でした。
以上が水兵少年が当時参加した『GAGキング公開審査会』の全容でした。まだネットが一般的ではない時代なので本当に都市伝説クラスに情報が少ないイベントです。
・・・・・信じるか信じないかはあなた次第です
珍遊記のクリア栞が証拠だぜ!
現在の公開審査会は?
おそらく公開審査会は現代にはありません。しかし形を変えて読者に審査をしてもらっている審査会はあります。
それは例えばアプリのGANMA!で開催されている『トーナメント型マンガ賞』です。これは漫画家志望者の漫画をトーナメントで読者の投票で勝負させて1位に輝いた作品を連載させるというものです。
そのトーナメントに参加したぼくの妻の話はこちらからどうぞ。
【その3】漫画家志望者をお手伝い〜リモート持ち込み&トーナメント型マンガ賞〜
【まぼろし~?】ジャンプが主催した都市伝説の『マンガ”公開”審査会』まとめ
キングの評価は編集部と会場(読者)で分かれました。読者はその時に面白いかどうかを評価しますが、編集や漫画家はもっと広い視野で判断します。
具体的には
1、『この状況』で『キャラがこう動いた』、『キャラのセリフが想像以上』
2、こんな奇抜な設定なのに破綻していない。など。
デビュー前は漫画のどこの部分でもいいので『ありきたりではない』ことに意識したほうが出版社に売り込みやすいと思います。セリフの一つから意識してみてください。
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