漫画を描くのは緻密な作業でとても時間もかかります。そんな時間のかかる漫画制作をより遅くしてしまうことが無いようにしたいものです。
できるだけ早く描きあげたいにゃ
私も作業が遅くなることをしてるのでしょうか?
長時間をかけて気合と根性でなんとかするぜ
漫画制作が遅くならないように効率よくしましょう
なるべく時間を短縮して作品作りが出来ると良いと思います。
・執筆が遅くなる漫画の描き方
・漫画執筆が早くなる方法
漫画1Pにかかる時間の詳細はこちらから。
【1P5時間!】原稿1枚完成までの時間の『詳細』公開【時短方法も】
いつもより早く描く方法。実践。
【実録】プロが普段の1.5倍速で原稿を描くとどうなる?【弊害と対策】
執筆が遅くなる漫画の描き方『9選』+オマケ
ここで紹介する制作が遅くなる描き方はこちらです。
- 背景を手描きする
- 下描きを描き込みすぎる
- 『読切』なのに連載を想定して今後のことを考えすぎる
- 読者や編集者を意識しすぎる
- 道具にこだわりすぎる
- 描きたい構図にこだわりすぎる
- 時間を決めないで描く
- 漫画以外に気になることがある
- 途中で『つまらない』と思い込み諦めてしまう
背景を手描きする
ぼくは以前アシスタント先で背景を専門で描かいていたことがあります。プロの職場で背景の手描きをしていた経験のある立場から言っても、背景の手描きはとても時間がかかります。
しかし漫画の背景は3Dデータを使えば手描きより格段に早くなります。
背景を描くのが好きだったり、自分だけの独特な背景を描く場合は手書きでも良いと思います。
しかしファンタジー世界の漫画でも使える3Dデータの背景が増えてきていますし、そのデータに手描きでタッチを加えてオリジナリティを出すこともできます。
舞台が現代の漫画ならなおさらです。
ぼくはクリスタを使うようになってから背景をほとんど3dデータに頼っています
下記は手描きの『部屋背景』です。こちらの作業は、
アイレベル➡消失点設定➡下描き➡ペン入れ➡修正➡トーン で仕上がります。
一方、下の画像は3Dの『部屋背景』です。
こちらは背景素材を用意しておけば、位置合わせ➡線画抽出➡トーン で上がります。慣れれば10分かからずにできます。
3D背景の使い方はこちらをどうぞ。
アナログとデジタルの違いも。
下描きを描き込みすぎる
下描きを必要以上に描き込みすぎることも執筆時間をかけてしまいます。
ぼくは以前、『ペン入れ』より『下描き』が好きでデッサンの狂いなく細かく丁寧に全力で描いていました。
そのせいか『ペン入れ』のときには疲れが出てしまいあまり身が入りませんでした。
私もそういう傾向があります
下描きは慣れてくれば、ある程度のキャラのデッサンと表情を描くくらいで十分です。
なぜならデジタル漫画の場合なら修正が簡単でやり直しが何度でもできるので、ある程度の下描きで足りるからです。
読者が見るのは下描きでは無いので、下描きはなるべく時間をかけずに簡略化!
たしかにデジタルなら下描きは簡単な描き方でいいですね
『読切』なのに連載を想定して今後のことを考えすぎる
キャラを深掘りするために投稿用の『読切』漫画であっても、その後の展開を何話も考えたりしたい気持ちはわかります。
もちろんある程度はキャラを作るのに必要なことだと思います。
しかし、読切は読切として考えたほうが時間短縮になりますし、あまり深堀りしてしまうと読切のときに『このキャラはこんなこと言わない』や『連載用の伏線を張っておこう』みたいな、
キャラの行動をセーブしてしまい『読切』作としての質が下がることも考えられます。
ぼくは結構やってしまうにゃ
もし人気が出て、その読切が連載になるならその時に設定の変更もできます。
必要以上に読み切りの続きを深掘りぜず時間短縮
読者や編集者を意識しすぎる
編集者の意見を取り入れたり、読者の求めているものを想像することもあまりやりすぎると堂々巡りになり時間を取られることがあります。
編集者は結局、編集者の思いつかない漫画を求めていますし、読者が求める漫画は時間とともに変わるからです。
私はよく分析をしますが答えは出ません
編集者の意見は大まかに捉えて、自分の作品を描き出しましょう
道具にこだわりすぎる
道具にこだわりすぎるために、お金を貯めて『あの道具』を揃えてから漫画を描こう!とするのも時間を無駄にしてしまうことが多いです。
良い液タブを買ってから漫画を描きたいにゃ
それが2〜3週間ならまだしもそれ以上なら、安価なものを買うか貯金があれば買ってしまい描き出しましょう。
長い時間をかけて高いものを買ってから描き出すのでは、それまでの時間がもったいない
絵がかけないときに一度決めた構図にこだわりすぎる
絵というものは不思議で、何十年も描いていてもたまに今まで描いたことのある構図でも描けなくなることがあります。
そしてその描けない構図にこだわってしまい、時間がかかってしまうことがあります。
今まさにそれだぜ───!!
その場合、別の構図で描くとあっさり描けることがあります。
重要なシーンで構図を変えられない場合は後回しにして、時間を空けてから描くことも必要です
時間を決めないで描く
時間を決めないで描くとダラダラしてしまい、時間がかかってしまうことがあります。
漫画を描きたいのにお昼寝しちゃうことがあるにゃ─
時間を決めて描きましょう。
時間を決める際は短いスパンが良いと思います。
ぼくは『ペン入れ』の場合、1ページ1時間で描く!と決めて始めます
漫画以外に気になることがある
漫画以外のことで気になることがあると集中力が無くなり、時間がかかってしまうことがあります。
新作映画が気になるぜー
漫画だけに集中できるように事前に予定を調整しておくといいでしょう。
机周りも常に整理しておくといいでしょう。せっかく描こうとイスに座っても余計なものがあると気になります
途中で『つまらない』と思い込み諦めてしまう
これは執筆が遅れるというより描くのを辞めてしまい完成しない行為です。
『つまらない』と思う場合の多くは、しっかりとした演出が出来ておらず『つまらない』と感じてしまうことがあります。
自分の原稿を何度も見返して面白く演出しましょう。
読者を驚かせる演出『ミスリード』や読者の『想像以上』を意識すると良くなることも
こちらは『面白さを作る』記事です。ヒントになれば。
オマケ。デジタル漫画に興味があるのに導入に踏み切れない
デジタル導入に踏み切れないで時間を取られてしまうことがあります。
ぼくも以前は一時期そうでした。
現在もすでにデジタル全盛ですが、これからは漫画はデジタルで描くのが大半になります。
デジタルはとても便利で、初心者でもソフトの使い方を覚えてしまえば簡単に漫画を描けるようになるからです。
本気で漫画を描いていくならデジタルがオススメ
デジタル漫画制作を始めようという方はこちらもどうぞ
【14万円程安く!】約13万円で始めるデジタル漫画環境【一式導入】
【どう選ぶ?】XPPenの液タブの『5種』のタイプ別お勧め紹介
早く描くにはどうする?
早く描くために一番大事なことはとにかく『手を動かす』ことです。
そのためには〆切を決めることが1番重要だと思います。
ただ単に〆切を設定しても守れないので、絶対に破れない条件の下で〆切を作ることをお勧めします。
しかしそれはそれぞれの環境によって変わると思うので自分で見つけるしかありません。
〆切の作り方も〇か月後などではダラけてしまうので、短い期間が良いでしょう。
ぼくはどこかに出かける予定があると、それまでに『ここまで』進めようと目標を作ることが出来て『手を動かす』ことが出来ます
【これダメ!】『執筆作業が遅くなる』漫画の描き方『9選』+オマケまとめ
作業を見直すことで、それまで使っていた多くの時間を節約することができます。その分アイデアを考える時間や休憩に使えます。
ご自分にとって不要だった部分を削減して漫画制作をよりスムーズにしてください
こちらも時間節約に。