【宗教、政治】扱いにくい『ネタ』を少年漫画に利用する【グロ、エロ】

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まずはこちらのなんの変哲もない画像をご覧ください。

あかにゃん

な、なんにゃ!これは!!

あおにゃん

え、えっちな絵ですか!?

すいへい

・・・心の準備無くいきなり変な絵を見せつけてすみませんでした

でもこれ、実は18禁の漫画ではありません。実際に少年誌に掲載された普通の少年漫画『みかにハラスメント第3話』の1シーンです。

この記事では一見、一般漫画には向かないネタを一般漫画に落とし込む方法を解説していきます。

今回はちょっとえっちなネタで解説していきますが、えっちなネタ以外にも一般漫画として扱いにくいネタは『グロ』『宗教』『政治』などたくさんあると思います。 それらも解説を応用すれば描けるはずです。

この画像の漫画「みかにハラスメント」は単行本になり、アマゾンで1位になりました。最初から『タブーだから』と諦めてしまうのはもったいないです。その中には『お宝』が眠っているかもしれません。

すいへい

いろいろな漫画を描いて行き詰った時に、考えを切り替えられるかもしれません

この記事でわかること

・ 一般漫画には向かないネタを一般漫画に落とし込み新しい漫画を作る方法

本ページ筆者の経歴

漫画家。PN水兵きき。連載9回立ち上げ。漫画家協会会員。クリスタ検定(マンガ)合格。ココナラ漫画添削PRO認定。デジコレ『魔王だけどレベル1~』作品紹介ページ

こちらは『連載』と『読切』の違いを知って読切に適した漫画を描く方法の記事です。

目次

少し扱いにくいネタを少年漫画に落とし込み新しい漫画を作る方法

紹介する方法はこちらです。上記で書いたように少しえっちなネタを元にした時の方法です。

  1. アダルト要素を排除する
  2. オーバーな表情を入れる
  3. ファンタジー設定を入れる
  4. 男性キャラの扱いに気を付ける
  5. 目的を持たせる
  6. 真剣に描く

1、アダルト要素を排除する

アダルトを構成する要素って意外と少ないです。

『行為そのもの』と『描いちゃいけない部分』。それだけです。

そこを描きたいという方はアダルト向けの漫画を描きましょう。

直接的なアダルト要素を排除しても、その雰囲気が漂うネタが残ります。そこを掘り下げましょう。

あおにゃん

アダルトを定義する要素は意外と少ないんですね

2、オーバーな表情を入れる

真剣な描写や表情が続くと、やはりアダルト要素が強くなります。所々オーバーな表情(ディフォルメ)をいれると少年誌ぽくなります。

下記画像の2コマ目は主役である『みか』の表情がギャグぽく、少年漫画に適したディフォルメにされています。

あかにゃん

たしかにギャグマンガみたいになったにゃ

増やしすぎても真剣さが足りなくなるので、注意しながらディフォルメを入れましょう。

3、ファンタジー設定を入れる

ファンタジー設定を入れる。少しでも良いのでそういう要素を入れるだけで少年誌ぽくなります。

下記の漫画では『6歳の子供がお手伝いロボット』を作ったというファンタジーあふれる導入になっています。

あおにゃん

少年漫画ぽい入りを意識しているわけですね

導入にファンタジーを入れると、読者に少年誌だと思いこませることが出来ます。

軽くても良いファンタジー要素を入れましょう。

4、男性キャラの扱いに気を付ける

男性キャラがえっちな気持ちを全開にして女キャラを見たり、追いかけたりするのは今の漫画では好まれません。

読者が嫌悪感を抱くような男性の行動には注意してください。

あかにゃん

男キャラがえっち過ぎるのはなんか違う気がするにゃ

すいへい

しかもそんなキャラが『おいしい目』にあっても読者は面白くありません

5、目的を持たせる

キャラクターに目的を持たせるようにしましょう。

目的がないままアダルトな要素のネタをやると読者も自然とアダルトを期待してしまい、アダルトに近づいてしまいます。

アダルト以外の目的を作ることで、その目的とネタとのギャップが生まれ一般漫画としての面白さに繋がります。

その上、少年誌として最後まで読みやすくなります。

あかにゃん

目的がわかっていると少年漫画から外れないにゃ

6、真剣に描く

アダルトなネタを一般漫画にするとき、自分でもどうしても笑ってしまうことがあるかもしれません。

しかしキャラクターは真剣でいなくてはいけません。

少しでもその真剣さが足りないと作品に入り込めません。

真剣に描いた結果、この記事で取り上げた一般漫画「みかにハラスメント」は「エロ漫画よりエロい」「少年誌の限界を超えた」と絶賛され、瞬く間にアマゾン1位になりました。

あおにゃん

キャラクターが真剣じゃないと読み心地が悪そうですね

扱いにくいネタは漫画制作にオススメ

どうしてオススメ?

扱いにくいと思われがちのネタは他の人が最初から描くことを諦めてしまうことが多いです。扱いにくいネタを利用すれば他の漫画と差別化が出来、編集者に漫画を見てもらったときに目立つことが出来ます。

差別化が出来るということは、漫画飽和時代である近年の読者にも響く可能性が高くなるということです。

あかにゃん

挑戦する価値があるにゃ!

『グロ』は今では少年漫画でも多く見られます。血が好きなら思いっきり描いても平気でしょう。しかしHUNTERHUNTERで切断された部分はモザイクが入っていました。このような場合はカメラアングルを変え切断面を見せない方法はあると思います。

『宗教』をテーマにするのは今の時代でも難しいと思います。

特に宗教を肯定すると各方面からの反感を受けやすいのでしょう。とはいえやり方はあるはずです。宗教のどの部分を描きたいのかを描きだして読者も納得できる方法を探しましょう。

例えば悪魔を崇拝する宗教などは、悪魔を呼び出して世界を支配しようとするもその悪魔は悪いことができず・・・みないな方法もあると思います。

ほかにもお金儲けのための宗教などでも、悩んでいる人を本当に助けて対価をもらう。みたいなやり方もあると思います。

『政治』をテーマにするのも今の時代でも難しいと思います。

すいへい

しかし宗教同様描きたい部分を描きだしてやり方を見つけてみてください

【宗教、政治】扱いにくい『ネタ』を少年漫画に利用する【グロ、エロ】まとめ

最初に書きましたがえっちなネタ以外にも一般漫画として扱いにくいテーマは『グロ』『宗教』『政治』などたくさんあると思います。

しかしやり方次第では表現できます。どうやったら描けるか考えてみてください。

あおにゃん

タブーだから辞めよう。と考えずに、発表できる表現方法を探すんですね


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