商業漫画家デビューのための最難関はなんと言っても、最初にあなたの漫画を見て評価する編集者です。
編集者にぼくの運命は握られているにゃ
編集者からOKを貰えないと出版社では描けないんですね
この記事では商業目線から漫画編集者を考えていきます
編集者は言うまでもなく、会社に属しています。そのため商売で漫画を出版しています。この記事では漫画を商売として考えたときに、編集者が良い評価をしやすい漫画を考えていきます。
普段このブログでは面白い漫画の描き方を提案していますが、この記事では商売目線での漫画の描き方を解説していきます。
好きな漫画ばかり描くのではなく、時には『商売』を頭に入れるとデビューの道が開くことがあります。
漫画の『持ち込み』を成功させる対策はこちら。
なぜ漫画は商売の視点が必要?
言うまでもなく、出版社にとって漫画出版は商売です。そのため楽しく描いた漫画やニッチを狙った漫画ではなく、売れる漫画を探しています。
商売視点から漫画を描くことも必要になります。
ではマニアックなジャンルや古い漫画は相手にされないのでしょうか?
残念ながらそういう傾向は少なからずあります。
しかし売れないジャンルや古い漫画は描いても意味がないということではなく、広く読者に受け入れられるようにわかりやすくすればどんな狭いジャンルでもOKです。
自分の描きたいジャンルがマニアックならば広く受け入れられるように意識し、古いジャンルの漫画ならばアップデートして描きましょう。
商売から考えた編集者攻略法『6選』
商売の視点から考えると普段は意識しないことが見えてくることもあります。
取り上げる攻略法はこちらです。一つずつ解説していきます。
- 流行の絵、流行のジャンルを描く
- 第三者でも面白いとわかる設定
- キャラクターかストーリーか?
- 定番の人気要素
- 売れた漫画を意識する
- 経歴
流行の絵、流行のジャンルを描く
流行りに合わせて絵やジャンルを選ぶのは抵抗があるという方も多いと思います。自分の絵でその時の好きなジャンルを描きたいとぼくも思っていました。
しかし商売で考えると流行りの絵やジャンルは一定のまとまった需要があり、出版社としては間違いなく採用しやすい傾向があります。
商売で考えると流行を意識したほうがいいんですね
漫画やアニメなどでも未だに異世界転生物が多いのは、売れているからです。商売を考えるなら取り入れていきましょう。
第三者でも面白いとわかる設定
面白い設定やキャラができたらその面白さを言葉や文字にしてみましょう。なんとなく面白い。では編集者はOKを出しにくくなります。
その理由は、担当編集者は編集長や他の編集者にあなたの漫画を説明する必要があります。その時にどこが面白いか説明できなくてはいけません。
どこが面白いかわかっていると出版社は納得し、企画が通りやすくなります。
面白さを言葉や文字で説明するにゃ
出版社は漫画1本連載を開始すると、1巻分の原稿料が新人だと約120万円(7000円×180P)かかります。その金額を出すに値するかどうかは『面白い』部分が説明できるかどうかで大きく変わります。
キャラクターかストーリーか?
キャラクターとストーリーのどちらを重視したほうが良いか?と問われれば出版社としてはキャラクターになります。
魅力的なキャラクターはメディアミックスしたときにグッズの販売収益が見込めるからです。
ストーリー作りも大切ですが、魅力的なキャラクターをより意識しましょう。
熱いキャラクターを作るぜ!
昨今の量産されたアニメは数が多くて全て見るのは大変です。キャラの絵や雰囲気が好みでないと視聴者は最初から見てくれない可能性が上がります。
定番の人気要素
人気のある定番の要素を取り入れた漫画は一定の需要が見込めるために評価されやすくなります。
一定の定番要素は例えば、時代モノ バトル ラブコメ お色気 ファンタジーなどです。
好きな要素の漫画だから読む。というのはありますね
何を描いていいか迷ったら定番の人気要素を取り入れて描くと、それだけで商売に繋がり評価が上がることがあります。
売れた漫画を意識する
大きく売れた漫画を意識したり、似せたりすることも出版社からは評価されやすくなります。
読者はハマった漫画と同じような漫画を好み探します。出版社はその需要を取り込むことができ売上につながるからです。
熱いバトル漫画はいくらでも読みたいぜ
ぼくのデビュー作『魔法少女るかなー』はガンガン本誌で連載中の『流されて藍蘭島』を何度も読み返して描いた作品です。
当時出版社の評価を上げるために似せて描いたという器用なことは意識していませんでしたが、おそらくどことなくは似ていると思います。そこが評価に繋がったと思います。
魔法少女るかなーはこちらからどうぞ。
経歴
SNSなどのフォロワーが多いことも漫画の評価が上がります。
フォロワーが多いということは単行本が出たときにフォロワーが購入してくれたり、ただで宣伝してもらえるからです。
何か腑に落ちませんが、そういう時代ですね
漫画だけの評価じゃないのは残念ですが、商売を考えたらヒカキンやホリエモンが本気で漫画家になりたいと言えばウエルカムな出版社は多いでしょう。それは必ず商売になるとわかっているからです。
この二人ほどでなくてもフォロワーが多い人は有利です。
【ビジネス】商売目線から考える漫画編集者攻略法『6選』まとめ
ぼくもデビュー前なら売れる絵を描け。フォロワーが多いと有利なんて言われたら抵抗があると思います。しかし出版社にとって漫画は商売。という視点も頭に入れておき、柔軟に対応できると良いでしょう。
編集者についてはこちらの記事も。