漫画を描いていて最初の頃に誰しも苦戦するのが『手』の描き方です。
手ってどうやって描くにゃ?難しすぎるにゃ
手の描き方を調べましたが上手く描けません
スマホを持った時の手がなんかおかしいぜ
ぼくもデビュー前は手を描くのが苦手で、何度も悩みました
ぼくの描く手は決して上手いとは言えませんが、ぼくの漫画を読んでいて『この手おかしい』と止まってしまうことは無いと思います。
この記事では手の描き方ではなく、よく使う『手』のパターンを画像を用いてお伝えしようと思います。
つまり、『これを学べば手を自由自在になんでも描けるようになるよ!』というのではなく、『手』のパターンだけ『丸覚え』すれば漫画を描くのに困らないよ!という内容です。
しかもこの記事で紹介した『手』はフリー素材としてトレースしていただいて構いません!
手を描く時の順番についても触れています。描く順番によってうまく描ける場合と、そうでない場合があります。詳細は見出しからどうぞ。
顔や服を描くように、『手』もスムーズに描いて漫画制作のストレスを無くしましょう。
なぜか絵が描けなくなった時の解決方法はこちらから。
手はどうして描くのが難しい?
重要さは分かるけど、描くのがとにかく難しい!
それが『手』です。
手を描くのが難しい理由は
- 関節が多い
- 間違いが読者にもわかってしまう
- キャラの感情、性格、行動に大きく影響を与えてしまう
- 色々なアングルで描かないといけない
- アップも描かないといけない
これらが主な原因です。難しい具体的なシーンとしては
- 手のアップが難しい。
- 手のパースが難しい。
- 手のシワが難しい。
- 爪が難しい。
- 何かを握った時が難しい。
- 繊細な動きが難しい。
- 握手などが難しい。
- 力を入れた時が難しい。
あげればキリがありません。
ただ、手を描くのに時間をかけていると漫画の完成が遅くなってしまいます。
手で立ち止まらないようにしたいものです。
手が難し過ぎにゃ。ずっと描いては消しての繰り返しにゃ
ぼくもデビュー前は手が描けないせいで、その日1日漫画を描けなくなることがありました
漫画における手の重要さ
漫画において時に手は、顔の表情よりキャラクターの心情を表すことができるとても重要なパーツです。
それを理解している人も多いと思います。しかし描くのが難しいです。
なので微力ですが、ぼくがよく使う手のパターンをフリー素材として残しておきます。
人によって好みのパターンは違うと思いますが、使えるものがあればご自由にお使いください。
自由に使っていいんですか!嬉しいです
ではパターンを紹介します。
よく使う手の『8』パターン
難しく考えがちですが、『手』の基本パターンは意外と少ないです。
1ー1、握った手。(手の外側)
1-2,握った手。(読者側に向けた手)
1-3、握った手。(内側)
2ー1、広げた手。(内側)
2-2、広げた手。(外側)
3-1、軽く握った手(内側)
3-2、軽く握った手(外側)
4ー1、指を一本立てた手。(内側)
4-2、指を一本立てた手。(側面)
5-1、ペンを持った手。(外側)
5-2、ペンを持った手。(内側)
6-1、物を両手で運ぶ手。(フカン)
6-2、物を両手で運ぶ手。(アオリぎみ)
7、物を掴んだ手。
8ー1、スマホを持つ手。(外側)
8ー2、スマホを持つ手。(内側)
20年以上漫画家として何度も『手』を描いてきたぼくですが、このくらいの数の『手』のパターンを描ければそんなに困ることはありませんでした。
上記のパターンの6~8の『物を持つ手』は物を描いてから手を描くという順番の方が描きやすいです。
しかし5の『ペンを持った手。』は手の形を描いてからそこにペンを描く。という順番のほうがうまく描けると思います。
ぼくはペンを描いてから手を描く。という順番で描こうとしてうまくかけず、何時間も無駄にしてしまいました。
自分が描きやすい描き方を見つけてください
最初に書いたように、こちらの画像はトレースやそのままのご利用可能です。手の練習になると思います。
この他にも『手』の参考に、下記でフリー素材を用意したのでご利用ください。
手はどの部分から描く?
手を描く順番は、キャラクターの顔を描く時と同じで、描きやすい所から描くのが良いと思います。
ぼくは基本的に親指か、画面の手前にある指から描きます。そこの指さえ描いてしまえば、あとの指はそこから追加していくイメージです。
自分の手をカメラで撮って、それを元に描くのもお勧めです。
しかし写真をトレースしたのに、出来た絵に違和感があるというのもよくあることです。
違和感の無い手の角度を研究することも必要です。
自撮り写真をトレースしても変に見えることがあるにゃ
フリー素材『手』
ぼくの漫画で描いた『手』です。こちらもご自由にお使いください。
服を脱ぐシーンは手を描いてから服を描くとぼくはうまく描けることが多いです。
手を読者の方に広げるシーンも漫画ではよく使うと思います。
本を開いて持っているシーンです。親指、人差し指、小指が重要です。中指、薬指はどのシーンでもあまり主張しなくていいでしょう。
お気づきの方もいるかもしれませんが、手がいくつかのパターン、いくつかのアングルだけしかないことがわかります。(いくつかのパターンで誤魔化せる)
自分の描きやすいパターンをみつけて苦手を克服してください。
トレースしまくって『手』の描き方を覚えるぜ!
トレースを繰り返すことで苦手な『手』を克服できるはず!
フリー素材について
この記事で取り上げた画像の他にも、ぼくの同人誌として発表している漫画の『手』に限り、ご自由にお使いください。
ただし、商業誌で発表している漫画は出版社も絡むのでご遠慮ください。(みかにハラスメントは契約を解除しているのでOKとします)
困った時に見てトレースさせてもらうにゃ
【トレースOK】初心者を悩ます『手』の描き方。意外と少ない『8』のパターンまとめ
本当はどの角度の手も自由自在に描けるのが理想です。
しかし手が苦手な人はまずは基本パターンを覚えて『手』を描き慣れるほうが漫画完成の近道になるはずです。
少し『手』が描けるようになってきたら、親指と人差し指がうまく描ければ大半の『手』は描けるようになってきます。
まだ『手』に慣れていないときに、漫画の重要なシーンで難しい角度や、難しい形の手を描きたい場合は、まずは小さい『手』を描いて形を理解して、それを拡大しそこにシワを入れるとうまくいく場合もあります。
いつか手と手を絡ませるという最上級に難しい手を描けるように頑張ってください。
いつか、自由自在に手を描けるようになりたいです
こちらは絵の古さを隠す方法です。
手の描き方 神志那弘志の人体パーツ・イラスト講座
キャラクターの手と足の描き方
こちらはぼく水兵ききのココナラのプランです
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