漫画のエピソードは「演出」で盛り上げ、読者の心を揺さぶるテクニックが必要です。これを怠ると淡々とした波のないストーリーになってしまい漫画の評価が下がります。
演出ってどういうことにゃ?
難しそうなテクニックですね
ストーリーを進めるだけじゃダメなのか!?
ストーリーをより面白くするテクニックです。意識して取り入れてください
ストーリーがただなんとなく進んでるだけでは読者に面白いとは思ってもらえません。
意識的にストーリーが盛り上がる波を作りましょう。解説します。
【水兵流1】設定やキャラに『面白いワンパターン』を作れば連載獲得に有利!
【水兵流2】漫画に『制限』をかけて『個性』を作り自分だけの作品を描く!
【水兵流3】キャラや設定に『強く関連したエピソード』を選ぼう!
エピソードの「演出」って何?
エピソードの「演出」はエピソードに起伏を作ることで、読者の感情をより動かす効果のことです。
具体的な「演出」は、主に以下の要素を利用します。
- 表情
- セリフ
- ポーズ、仕草
- 設定
- 擬音
- 感情エフェクト効果
- 集中線、効果線
- 構図
- 間の取り方
これらを効果的に使い、ストーリーに起伏を作りましょう。
なぜエピソードの「演出」が必要?
漫画はキャラクターの感情を動かしたり、キャラの置かれている状況に読者が共感しなくては面白いと思ってもらえません。
そのために読者にわかりやすくエピソードを「演出」する必要があります。
「演出」でストーリーを盛り上げ読者の感情を揺さぶり漫画に引き込みましょう。
エピソードを「演出」するとどう変わる?具体例あり
わかりやすい「演出」を具体例として上げていきます。
例えばこちらのエピソードではどちらがより主人公の感情が大きくなるでしょうか?
1、道を歩いている子ども、老人からリンゴをもらって食べた。
2、道を歩いている子ども空腹でふらふらしていて今にも倒れそう。老人からリンゴをもらって食べた。
2の子どものほうが感情が大きくなります。これは赤色の文字で表情やポーズの「演出」が想像できるからです。
更に「演出」を強化するとこうなります。
3、(薄暗い)道を歩いている子ども空腹でふらふらしていて今にも倒れそう(足が震えているのがわかる煽りの構図)(倒れそうになる描写)(支えてもらい倒れない)支えてくれた老人からリンゴをもらって食べた。(明るい笑顔で涙を流しながら)
2よりも子どもの感情が伝わったと思います。
困った時に役立つ「演出」できる要素をそれぞれを解説
「演出」要素をそれぞれ解説します。演出に困った時にもどうぞ。
- 表情・・・楽しい時はより楽しそうな表情。辛い時はより辛い表情で。
- セリフ・・・エピソードがより盛り上がるように。原稿完成後でも変更できる。
- ポーズ、仕草・・・感情を表すポーズやポーズで盛り上げる。
- 設定・・・それぞれの漫画の設定から使えるものを探して盛り上げる。
- 擬音・・・エピソードにあった文字を描いて盛り上げる。
- 感情エフェクト効果・・・キャラの感情をより強調するトーンを。
- 集中線、効果線・・・キャラの感情をより強調する線を。
- 構図・・・構図で表せる感情は意外と多い。
- 間の取り方・・・間の取り方1つでキャラの感情を表現できる。
特に構図で表せる感情や表現は多いです。ぼくは困ったら構図を意識して考えています
何を意識して「演出」する?
何でもかんでもキャラの感情を揺さぶれば良いというわけではありません。意識することは2つあります。それは
「漫画のテーマ」と「山場のエピソード」です。
それぞれ「漫画のテーマ」と「山場のエピソード」に関係のあることを意識して「演出」しましょう。
例をあげると、「漫画のテーマ」がキャラの成長ならば成長を意識して演出を考えます。
「山場のエピソード」がすでに決まっているのならば、そのエピソードから逆算して手前のエピソードの「演出」を考えましょう。
より効果的な「演出」
基本的な演出が出来ていると作者が思っても、読者には伝わらないものです。自分が思っているより強調して演出することを心がけたほうが良いでしょう。
【水兵流4】エピソードを『演出』し読者の心を揺さぶる!まとめ
淡々と進むストーリーには読者は引き込まれません。演出を意識して読者の心を揺さぶって引き込んでいきましょう。
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