漫画のプロットとネームができたら次は下描きです。
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やっとキャラが描けるにゃ
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漫画の下描きの注意点を知りたいです
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早く下描きを終わらせて、熱いペン入れをしたいぜ
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下描きは漫画の完成度を決めるとても重要な工程です。気を付ける注意点を知って描き進めましょう。
このページでは下描きの基本的なことと、最近拡大してきたデジタル市場のことを踏まえて注意点を解説していきます。
失敗しないように気をつけて描き進めましょう。
・漫画の下描きの注意点
漫画制作の一連の手順はこちらから。それぞれの失敗を避けるコツも。
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漫画の下描きの注意点
まずは基本的なことから取り上げます。
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後半では編集者さんに言われたことも解説していきます
※ネームの時にコマ割りからキャラの下描きまできっちりする人もいますが、ここではコマ割りから解説いたします。
- 奇数ページ(左ページ)の最後のコマは次のページをめくりたくなるよう意識して作る
- 顔のアップやバストアップばかり続けて描かない
- 同じサイズのキャラばかりを描かないようにする
- 同じ方向を向いたキャラばかりにならないようにする
- 動きを作る
- コマの大きさに大小の差をつける
- 1ページ当たりのコマ数を5~6コマにする
- 見映えの良い絵を必ず入れる
- コマの中心ばかりにキャラを配置しない
- 枠からキャラやフキダシ、効果音をはみ出させる
- フキダシを大きめに描く
1 奇数ページ(左ページ)の最後のコマは次のページをめくりたくなるよう意識して作る
これは漫画の教科書で基礎として習うことです。
これができると読者さんに自分の漫画を楽しく読んでもらえるし、メリハリが出るので必ず意識してください。
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ぼくの漫画を例にすると上の漫画は、キャラがまだ気づいていない何かが起き、『何が起きた?』と読者の関心を次のページに向けています
2 顔のアップやバストアップばかり続けて描かない
描きやすい顔のアップばかり描いてしまっては漫画は読みづらくなってしまいます。
適度に状況を伝えるロング(全景)のコマを入れましょう。
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ぼくは顔のアップばかり描いてたにゃ
3 同じサイズのキャラばかりを描かないようにする
1ページだけだと気づかないことが多いですが、キャラの多くが同じサイズになっていることがあります。
同じサイズばかりだと違和感が出てきます。
他のページも見回してチェックしてください。
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全身の絵が同じようなサイズの場合は、特に目立ってしまうので注意が必要です
4 同じ方向を向いたキャラばかり描かないようにする
こちらも1ページだけだと気づきにくいですが、描きやすい向きばかりで描いてしまうことがあります。
パラッと漫画を見たときに違和感が出てしまうので気をつけてください。
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ぼくも結構やりがちです
5 キャラクターに動きを作る
キャラに動きを作りましょう。
動きが無い漫画は面白さが半減します。
もちろん漫画は絵なので動きがありませんが工夫しだいで動きを作れます。
キャラが動いていなくても集中線や流線で動きを表現できます。
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静と動を意識してメリハリを作りましょう
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キャラは動いてないのに集中線と流線でスピード感があるにゃ
6 コマの大きさに大小の差をつける
コマの大きさに大小をつけましょう。
メリハリが生まれ読みやすくなります。
小さいコマで描くことは
・あまり重要ではないこと(キャラの配置や説明セリフ)
・一部のキャラしか気づいていないこと(伏線)
・『間』を取る
このようなことに利用するといいでしょう。
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コマの大きさにも意味があるということだな
7 1ページ当たりのコマ数を5~6コマにする
見せ場のページや特殊なページではない限りは、基本的には5〜6コマで描き進めましょう。
スマホで見ることも増えてきたので大きめにすることが主流になってきています。
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コマ数が多いだけで読んでもらえなくなることもあります
8 見映えの良い絵を必ず入れる
こちらは『パラッと見』をしたときに目に留まり、読んでもらいやすくなる方法です。
まだ絵が下手でも1ページに1コマは目に留まる絵を入れましょう。
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コマから飛び出したキャラクターで読者の目に留まるようにしています。特別大事なシーンではありませんが、パラッと見たときに目に留まると思います。
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単調ではいけないということですね
9 コマの中心ばかりにキャラを配置しない
気づいたらコマの真ん中にばかりキャラを配置してしまっていることがあります。
こういう状態ですとコマ送りのような漫画になってしまい、スピード感の『早い』『遅い』を作り出すことが難しくなり読みずらい漫画になってしまいます。
これを改善する方法は、コマの端にキャラを配置してみましょう。
雰囲気や表現の違いがわかると思います。空間の使い方に目を向けましょう。
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ぼくも知らずにやってしまっていて、担当編集さんに指摘を受けました
10 枠からキャラやフキダシ、効果音をはみ出させる
枠からキャラやフキダシ、効果音をはみ出させることの効果は何かというと、
『パッと見』の見映えが良くなり読んでもらえる確率が上がることです。
コマから何もはみ出さない漫画は枠線が目立ち、古く見えてしまうことが多いです。
比較してみましょう。こちらは何もはみ出していない漫画です。
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こちらはキャラ、効果音、フキダシがはみ出しています。
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なんとなく下のほうが楽しそうに見えると思います
こちらの記事も参考に
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11 フキダシを大きめに描く
最近のデジタル市場の拡大でスマホで漫画見る読者が増えました。
スマホで見るときに見づらくならないように、フキダシは大きめに描きましょう。
絵は小さくてもなんとなくわかりますが字が小さくて読めないといちいち拡大することになり、
読者さんが読むことをやめてしまう原因になってしまいます。
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最近のデジタル環境も意識しましょう
『下描きの描き方』まとめ
下描きは注意することが多いです。
下描きをするときは読者さんが『どう漫画を読んでくれるか』を意識しながら描くといいと思います。
自分で何度も何度も読み返してみるのが良いでしょう。
漫画の導入部分に迷ったらこちらも。
![](https://suihei.net/wp-content/uploads/2021/08/86f28f423389a62d62b6ac73d890cdbd-300x168.jpg)
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イチから漫画の手順を覚えるならこちらも。
デジタル導入を考えているならこちらも。