完成漫画原稿の『パラッと見』の見映えを良くする『5つ』の描き方

完成漫画原稿の『パラッと見』の見映えを良くする『5つ』の描き方

皆さんは雑誌やアプリやネットで漫画を読む時に、どの漫画を読むかどうやって決めていますか?

全ての読者が目に入った漫画を全部読んでくれるなら、漫画家にとってもとてもありがたいことです。

しかし、残念ながら全部の漫画を読んでくれる読者はほとんどいません。

好みの絵やジャンルじゃないから読まない。というならまだ諦めもつきます。

しかし読まない理由が『なんとなく』という読者は、漫画を描く人にとってはなるべく減らしたいと思うでしょう。

この記事では漫画を『パラッと見』した時に『なんとなく』読むのをやめた。というようにならないために見映えをよくする工を解説して行きます。

ぼくの簡単な経歴はこちら。→PN水兵きき。大手出版社で連載8回、20年近く漫画家生活。代表作はアマゾン1位『みかにハラスメント』。一発屋。

なぜ見映えが必要?

今や漫画は誰でもいつでもネットで発表できるようになりました。数多くの中から自分の漫画に興味を持ってくれた読者を逃さないように心がけが必要です。

どんなに時間や人生をかけて面白い漫画を描いたとしても、読まれなければ意味がありません。

『パラっと見』の見映えをよくする5つのコツ

読者が『パラッと見』をするということは、読むのが『めんどくさい』という思いが少しでもある時です。

そういう読者に『なんとなく』読むのをやめた。とならないように漫画に引き込むには、
パラッと見をした時に『楽しそうに見せる』、『簡単に読めそうに見せる』必要があります。

ぼくが考える漫画の見映えを良くするコツはこちらです。

  1. 効果音やフキダシ、キャラクターを枠からはみ出させる
  2. 枠のサイズに大小を付ける
  3. 文字を少なくする
  4. 目に留まるキャラクター、漫画表現を1ページに1つ入れる
  5. 絵の密度に強弱を付ける

一つずつ具体的に解説していきましょう。

1,効果音やフキダシ、キャラクターを枠からはみ出させる

『パラッと見』をしたときに四角の枠がきれいに並んでるだけよりは、そこから効果音やフキダシ、キャラクターがはみ出ている方が楽しそうに見えて見映えが良なります。

枠線の直線が目立たないように、はみ出させるのがいいでしょう。

キャラクターをはみ出させるというのはキャラクターを大きく見せることができるというメリットもあります。

下記の画像1枚目は枠から何もはみ出ていない状態です。
2枚目の画像は効果音、フキダシ、キャラクターがはみ出しています。

2枚目の方が全体を見たときに散らかっていて楽しそうに見えると思います。

みかにハラスメントの水兵ききの『ヒーローもの』と『転生モノ』より

2,枠のサイズに大小を付ける

枠のサイズも単調にならないように、大小のメリハリをつけたほうが良いでしょう。

枠線を斜めにすることも単調さを防げます。しかし、ぼくは感じたことはありませんが、斜め枠は『読みずらい』という読者もいるようです。

枠線同様にキャラクターのサイズも大小があると良いと思います。アップ、ミドル、ロングを意識して織り交ぜましょう。

昔の漫画のように全てのコマが同じようなサイズだったり、全てのコマに全身を描くようなことは今では誰もやらないと思いますがこの時代では見映えが悪くなります。

枠線を斜めにする。と書きましたが漫画アプリによっては、1コマずつ切り抜き表示するタイプのものがあります。

そういったところでは編集作業量が増加したり、切り抜いたときにバランスが悪いので斜めの枠は編集部の方で避けられることがあります。

ぼくが小学館描かせていただいたこちらの読み切りのときにそのような指摘をされました。
小机さんはドキドキしたい。

3,文字を少なくする

みなさんも『パラッと見』をした時に経験があると思いますが文字が多いと読む気がなくなります。文字の多いページが続くことは避けたほうがいいでしょう。

吹き出しの中のセリフを一文字ずつ減らせば膨大な数の文字を減らせます。
最近の言葉ではそういうセリフの多い漫画は『読者のコストが高い』と表現されます。

4,目に留まるキャラクター、漫画表現を1ページに1つ入れる

目に留まるキャラクターの表情、ポーズを入れましょう。カメラアングルも工夫すると良いと思います。

なるべく他のコマと差別化できると目に留まり良いと思います。やりすぎて漫画を読んでいて違和感が出ないようにしてください。

1シーンだけキャラクターの線を太くするというのも簡単で効果的かもしれません。どこでも使える表現では無いので注意してください。

髪の毛をなびかせるのも目を引く簡単な方法のひとつです。

キャラクター以外の漫画表現を使うのもお勧めです。枠や効果トーンで注目を集めます。

例えば、大胆に縦ぶち抜きの枠を作ったり、

普段あまり使わない特別なトーンをキャラクターの背景に貼ったり、CGを駆使して表現してみたり。

とにかく目に留まるように考えてみてください。くれぐれも違和感が出ないように。

5,絵の密度に強弱を付ける

コマを大胆に1~2コマにしたり、描き込みを減らしたり、増やしたりというのも目に留まります。

コマが少ないと読みやすくなり、その結果読んでみよう。と読者に思ってもらえるようになる可能性が上がります。

これも利用できるところが限られるのでご注意ください。

『見映え』をよくする。まとめ

基本的に1で伝えた『効果音やフキダシ、キャラクターを枠からはみ出させる』は今のストーリー漫画だと必須となってきています。

『パラッと見』をして読むことを決めたり、辞めたりした経験は誰でもあると思います。

その時にどうして読もうと思ったのか、辞めたのかは読者それぞれだと思いますが、
漫画を描く人は読まれるための工夫を頭に入れておき執筆した方が、読者のためにも自分のためにも良いでしょう

せっかく長い時間をかけて描いた漫画が『なんとなく』で読まれないのは本当に残念です。

読者のコストが高い漫画にならないように気を付けてください。

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描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方(週刊少年ジャンプ編集部)

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