漫画を完成させたくなる!『描きたい!!を信じる少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方』レビュー

漫画家志望なら気になっている人が多いであろう本『描きたい!!を信じる少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方』ぼくも販売前に週刊少年ジャンプの告知ページを見て興味をもっていました。

この記事では本書の内容に簡単に触れていき、漫画をどのくらい描ける人に向けた本なのか解説していこうと思います。

少し気になるところも二つあったのでそれについても後半で触れています。

ぼくの簡単な経歴はこちら。→PN水兵きき。大手出版社で連載8回、20年近く漫画家生活。代表作はアマゾン1位『みかにハラスメント』。一発屋。

目次

簡単なあらすじ

漫画家の先生がアシスタントさんに『面白い漫画の描き方って何?』と聞かれて、15歳で持ち込みのをした時のことを思い出すところからはじまり漫画と向き合っていくというお話です。

誰に向けた本?

タイトルで書いている通り『描きたい』という気持ちを大事にして、まずは技術の事より好きなものを描き上げることを大切にしよう!というメッセージが本作中続きます。

漫画家になりたいけど、まず何をしたら良いかわからない。このまま描いていていいの?という初心者に向けた本です。

しかし、ジャンプ作家16名のアンケートや、簡単なお題からプロの漫画家がネームを描いたり、デジタルやアナログでの漫画の描き方を細かく紹介していて内容も充実しています。

見どころは?

一番の見どころは簡単なお題からのプロ漫画家が描いたネームです。

特に『食戟のソーマ』の原作の附田祐斗先生のネームは見事でした。

単純な『お題』なのに、話の広がりが信じられないくらいあり2ページとは思えないほど充実していました。
これは是非とも漫画家志望者だけでなくプロの方も読んでほしいです。

気になること。1つめ

架空のストーリーに真剣にツッコミをして良いのかはわかりませんが・・・

主役への編集者の対応が優しすぎ

ペン入れもしていないキャラクターしか『持ち込み』しなかった本書の主役への対応が優しすぎでした。

持ち込み2回目では2ページ漫画を提出。しかも顔のアップばかり。そんな漫画家志望にあろうことか、プロの漫画家に取ったアンケートを『個人的』に郵送してあげるという展開。

しかも、主役がデジタルに興味をもったら『担当でもない編集者』にミウラタダヒロ先生(ゆらぎ荘の幽奈さん)の職場に連れてきてもらうという常軌を逸した流れ・・・

確かにこの主役はプロとして活躍しているという設定が導入にありました。

なのでキャラデザと2ページ漫画でプロになれる才能を編集者は見つけたのかもしれません。

しかしこの本を真に受けてキャラデザだけで持ち込みしました。という漫画家志望者が大挙してきたら集英社も大変だと思います。

しかもプロの漫画家に会わせて!とお願いされるかもしれませんし、
無下に扱うと自分には才能がないと思い、描くのをやめてしまうかもしれません。

しかしここで、大手出版社の焦りも感じることができました。

大手出版社の焦りとは?

話は逸れてしまいますが、大手出版社ほど今後の漫画業界の人材不足を心配しているかもしれません。

というのも、今や漫画は出版社を通さなくても誰でも簡単に制作と発表ができ、収益化できるようになったからです。

何もハードルの高い所にチャレンジしなくてもチャンスはいくらでも転がっています。

漫画家志望者の中には出版社からデビューすることなどはじめから選択肢に無い人も増えてきていると思います。

それに加え、ユーチューバーなどの動画作成や音楽の作成も個人で出来ることが増えてきていて、才能のある人材を集めることが難しくなってきています。

そういうことから漫画家志望者なら、キャラデザだけでもウエルカムということなのかもしれません。

しかし、このキャラデザや2P漫画だけでも良いというのは大手出版社の自信の表れでもあります。

というのは、それだけでも才能を見抜くことが出来るということです。

優しい編集者ばかりじゃない

とはいえ、どの編集者もこんな優しい対応だと思ったら痛い目を見て、ショックのあまり漫画から離れてしまう人がいるかもしれません。

ぼくは持ち込みをして、幸いにもそれほど厳しい編集者に当たったことはありませんが、こんな状況がありました。

持ち込みをした漫画が面白くないと編集者もやる気がでないようで、ぼくはなんとか悪い所を直したいので教えてと食い下がっていました。

しかし自社の誰でも投稿できるサイトに投稿してみたら?と、繰り返し言われるだけで内容についてあまり指摘していただけませんでした。おそらく10回近く投稿サイトに~。と言われました。

大手出版社に反する持論かもしれませんが、漫画はいつ、どの瞬間に才能が開花するかは誰にもわかりません。

編集者にダメだしされても諦めないことが大切です。

こちらの記事も参考にどうぞ。

気になること。2つめ

本書の話に戻りますが、現在連載中の作家やここ1、2年まで連載していて人気を博しアニメ化(+アニメ化予定)の漫画家のアンケートに、アニメ化されて連載中なのにアンケートが載っていない漫画家もいます。

稲垣 理一郎先生 Boichi先生(Dr.STONE)と、田畠裕基先生(ブラッククローバー)です。2作品のファンにとってはとても残念だと思います。

『描きたい!!を信じる』まとめ

食戟のソーマ作画の佐伯俊先生のアンケートで自分が良くないと思ったことでも、読者や編集者が良いということがよく起きるそうです。なのでできたら人に見せるほうが良いと書いていました。

自分でダメ出しして描くのを辞めないで、漫画を完成させ見せることで大きく成長できると思います。

本書は漫画の完成を後押ししてくれる本です。途中で描くことを辞めそうになったら本書を開くと良いでしょう。

描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方(週刊少年ジャンプ編集部)

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食戟のソーマ ラストファンブック

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少年疾駆

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ゆらぎ荘の幽奈さん カラー版 1巻

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ジャンプの記事はこちら。

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