【マシリト流】長期連載漫画の作り方もわかる珍しい一冊【読者の視点で】

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漫画は読者の視点に立って描け!全部講義してやるッ!!

これは『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』を担当した伝説のジャンプ元編集長、鳥嶋和彦さんの言葉です。

あかにゃん

一番有名といってもいいくらいの漫画編集者にゃ

あおにゃん

数々のヒット作を生み出した編集者の漫画の描き方本ですね

すいへい

ぼくはドラゴンボール世代なので、間違いなく一番話を聞きたかった編集者です!

この記事では伝説のジャンプ元編集長、鳥嶋和彦さんの『Dr.マシリト最強漫画術』の特に気になった長期連載の描き方と持ち込み時の編集者についての解説をしていきます。

本ページ筆者の経歴

漫画家。PN水兵きき。連載9回立ち上げ。漫画家協会会員。クリスタ検定(マンガ)合格。ココナラ漫画添削PRO認定。デジコレ『魔王だけどレベル1~』作品紹介ページ

【夢が叶う!】有名漫画家が考える「面白い」の伝え方とは?【ヒロユキ流】


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目次

編集者個人が漫画の描き方本を出すのはとても珍しいです。

編集者の本だと紹介すると小難しい話が多いのかと思われるかもしれませんが、本書は漫画初心者にもわかりやすく漫画の描き方を伝えています。その上、編集者ならではの視点が随所に混ざっているので大変個性のある本に仕上がっています。

特に、本書で例としてあげている作品は

  • 『Dr.スランプ』
  • 『ドラゴンボール』
  • 『電影少女』
  • 『ダイの大冒険』

など、鳥嶋和彦編集者が担当した作品で、とても分かりやすく説明されています。

すいへい

漫画の描き方はもちろん、有名な漫画で説明されるのも楽しいです

漫画の描き方以外にも見どころがあります。

  • 上記作品の3漫画家との対談
  • 漫画家の収入の話
  • 持ち込みの必勝法の話
  • アニメ化の話
  • 漫画家の仕組みの話
  • ドラゴンボールのV字回復の道の話

などがあり、一冊で漫画業界のことがよくわかる構成になっています。

このページでは長期連載の描き方と、持ち込みの時の編集者に焦点を絞って解説させていただきます。

成功できなかった理由は読みにくかったから

鳥嶋和彦さんが考える担当した漫画の連載が続かなかった理由は作品が『読みにくかったから』その具体的な理由は

『面白さが伝わってこない』『作者の一方的な視点で描かれている』

だから読みにくかった。と分析しています。

すいへい

常に読者の視点を忘れないことが大切

主人公>物語の方程式

長期連載漫画ならストーリー作りより主人公作りを優先。魅力的な主人公なら読者はついてきてくれる。

逆に魅力的な主人公でなくては長期連載漫画は成立しない。

すいへい

読者は主人公とともにその物語を進めていきます。主人公が魅力的じゃないと読者はついてこない。ということ

長編アクションのセオリー

キャラクターが増えるとその分だけ物語が分散してしまう、そこで複数のキャラを組織化して同じ目的を持ったグループを作る。チーム戦というのはわかりやすい。

すいへい

普段読んでる長期漫画のチーム戦は『わかりやすく』という前提を踏まえて作られていた!

これ以外にも本書では長期連載のための話作り方法や、1話ごとの終わり方、始まり方など解説しています。

漫画家志望者でよく問題にされるのが、『編集者が有能かどうか』です。その1つの答えとなることを鳥嶋和彦さんはこう提案しています。

  • 『判断』
  • 『分析』
  • 『提案』

ができること。

作品を面白いかどうか『判断』し、どこが面白くないのか『分析』し、どうすれば面白くなるのか『提案』できなくては優秀とは言えない。とのことです。

すいへい

これは編集者を見抜く1つの判断材料になりそうです

持ち込みで耳寄りな情報も

  • 持ち込みの時、許可を取ったうえで録音をしてもいい
  • 信頼できる編集者なら2度目の持ち込みで自分から名刺をもらって次の約束を

①長年悩んでいた持ち込み時の『録音』。出張編集部などでも誰もやっておらず、失礼なんじゃないかと思っていましたが鳥嶋和彦さんが答えをくれました。

『許可を取ったうえで録音をしてもいい』

メモだけでは描き切れないし、メモをしてると会話に支障が出るし、本当は録音したいと多くの漫画家志望者が思っていたはず。

すいへい

ぜひ許可を取って録音しましょう!

自分から名刺をもらう。この発想はなかったです。

『判断』『分析』『提案』ができ、自分もそれを聞き入れられる相性の良い編集者だと思ったら自ら名刺をもらって、次の予定を具体的に決めることを鳥嶋和彦さんは勧めています。

すいへい

しかし名刺をくれない場合は、自分を担当することを考えていない。ということなのでその人は諦めた方が良い。とも言っています

それ以外にも本書では編集者さんとの向き合い方なども詳しく解説しています。

現在フリーの立場の鳥嶋和彦さんですが、漫画を見てくれることがあるそうです。

ココナラで知り合った漫画家志望者さんで現在、週刊少年ジャンプに担当がいる人のお話ですが、2023年に鳥嶋和彦さんに漫画を見てもらってこう言われたそうです。

『一番描きたい、一番かっこいいと思える主人公の為のストーリーを描きなさい』

すいへい

やっぱりキャラが大事!キャラありきのストーリー作り!ジャンプ所属しているわけでもないので、見てもらえたらラッキー

経験豊富なスゴウデ編集者、鳥嶋和彦さんの漫画の描き方はへ編集者なではの視点で新しい気づきも多かったです。
初心者にもわかりやすく説明されていて、漫画業界のことも詳しくなります。

すいへい

ドラゴンボール世代じゃなくてもお勧めの1冊です

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