漫画を描いた方が大勢の人に読んでもらえる。でもたった一人のためにこの本を書く。漫画界への恩返し。
これは『ジョジョの奇妙な冒険』で有名な荒木飛呂彦先生の『荒木飛呂彦の漫画術』からの言葉です。
ジョジョの荒木先生の漫画の描き方本にゃ!
いつまでも面白い漫画を描き続ける秘密を知れるのですか?
漫画描いた方が大勢に読んでもらえるのに、漫画家志望者のため、漫画業界のための一冊です!
この記事では漫画家、荒木飛呂彦先生の『荒木飛呂彦の漫画術』の特に『漫画の導入の描き方』と『漫画の基本4大構造』、荒木先生が行っている『漫画ができるまで』についての解説をしていきます。
後半には『プロ漫画家から見てこの本はどう見える?』という見出しでぼくのこの本に対する考えも述べています。
【マシリト流】長期連載漫画の作り方もわかる珍しい一冊【読者の視点で】
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本書『荒木飛呂彦の漫画術』はどんな本?
ジョジョの奇妙な冒険と言えば独特の絵柄と綿密なストーリー構成で、一見そのような漫画家の『漫画の描き方』はさぞ難しいことが書いてあるのではないか?と考える人も多いでしょう。
しかし本書は大変かみ砕いて書いてあり、とてもわかりやすく読みやすい本になっています
本書の内容を大きく分けると
- 『導入の描き方』
- 『漫画の基本4大構造』
- 『4大構造それぞれの解説』
- 『荒木先生の漫画の描き方』
これらが詳しく書いてあります。
所々にご自身の作品付きで解説してあり、大変理解しやすく漫画家志望者だけでなくプロの漫画家にもお勧めの本になっています。
ぼくも導入1p目の描き方を改めて考え直すきっかけになりました
『導入』の描き方。1ページ目をめくらせろ!
荒木先生はデビューしたころ、漫画家志望の作品を編集者が1ページもめくりもせず袋に戻す。というのを見たことがあるそうです。そして、
『自分がそんな目にあったら立ち直れない』と、ぞっとしていたそうです。
しかしそれは読者が読む場合も同じで、1ページ目で読者の心を掴む大切さに気付いたそうです。
当時は雑誌が少なく、志望者が多かったということもあると思います。
今はそんな編集者はいないはず・・・・
最初の1p目をどう描くか?
本書では以下の内容を具体的に例を挙げ解説しています。
- 絵柄を魅力的に描く
- 読みたくなるタイトル
- 良いセリフ
- 複数の情報を同時に示す
- 最初の1p目は予告
とにかく、1p目への執念とも言えるこだわりがすごいです。この『導入の描き方』の章は特に漫画家志望者さんには読んでもらいたい部分です。
漫画の基本四大構造とは?
『1ページ目をめくらせた先、最後まで読んでもらえる必要なことが分かってきた』
それが荒木先生が気づいた『漫画の基本四大構造』です。4つの要素はこちらです
- キャラクター
- ストーリー
- 世界観
- テーマ
※重要な順。
これらはそれぞれ独立しているのではなく、互いに深く影響しあっています。漫画を描くときはこの4大構造を意識して描くのが非常に重要と伝えています。
漫画を描く上でどれも一度は聞いたことのある単語だと思います。常にすべてを意識しバランスを取りながら描くように荒木先生は伝えています
それぞれの4要素の詳細も本書に丁寧に描かれています。
漫画ができるまで。アイデアは尽きない
漫画制作の順番は人それぞれですが、荒木先生の漫画を描く順番はこのようです。
- アイディアノート
- スケッチブック(打合せノート)
- シナリオ(セリフのみ)
- ネーム
- 原稿
漫画のはじまりはアイディア。
アイディアは作者の人生や生活から生まれる。
アイディアは自分が良いと思ったことをメモする。自分とは違う意見や疑問、怖いことや笑える出来事
自分の興味が尽きるとアイデアがなくなる
常に何かに興味を持てればアイデアが尽きることはない。
45年以上、第一線で漫画を描いてる人はやはり違います。尽きることの無いそのアイデアで今後も読者を楽しませてくれそうです。荒木先生には見習う点が非常に多いです
プロ漫画家から見てこの本はどう見える?
ジョジョのように独特な感性の漫画でも、漫画の基本はシンプルであるものだと理解できるものでした。
本書で述べられている通り、アイデアはそれぞれの人生や生活から生まれるので作品の雰囲気は基本の土台の上で枝分かれして形成されるのだと思います。
基本を押さえてから自分らしい漫画が生まれる!
【荒木飛呂彦流】1ページ目をめくらせる!『企業秘密公開』【ジョジョ】まとめ
漫画の1P目で興味を持てなかったから読み飛ばした経験は誰でもあると思います。読者にとってはそれだけのことですが、プロを目指す人が導入をおろそかにすることは命とりです。
まずは本書を参考に導入にこだわって、編集者の目に留まる1Pを描き上げましょう。
ぼく水兵流の導入の描き方はこちら
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