一発屋漫画家が『掛け持ち連載(W連載)』をするとこうなる。

漫画を描くのは大変なことだと多くの方が知っていると思います。

しかしそんな描くのが大変な漫画を2本同時に連載するプロの漫画家がいます。

あかにゃん

体力がすごいにゃ

あおにゃん

どんなスピードで描いているのでしょうか

きいにゃん

俺もいつか・・・!

すいへい

実はぼくも掛け持ち連載をした経験があります

この記事でわかること

掛け持ち連載の実態

掛け持ち連載可能な漫画家

先にぼくの漫画がどうなったか書くと、ぼくはあまりにも実力が足りずに両方とも短期終了となりました。

この記事では1作品の連載と、2作品掛け持ち連載の違いと、掛け持ち連載を成功させるにはどうするべきかどこに問題があったのかを考えて行きたいと思います。

本ページ筆者の経歴

PN水兵きき。大手出版社で連載8回、20年近く漫画家生活。代表作はアマゾン1位『みかにハラスメント』。一発屋。

目次

掛け持ち連載の経緯

掛け持ち連載していたのは2008年で『少年ライバル』と『ガンガンオンライン』でした。

タイトルは『葵さまがイかせてアゲル』と『あいは呪いの日本人形』です。

スクウェア・エニックスの『ガンガンパワード』でデビューしたぼくでしたが、ぼくの代表作『みかにハラスメント』を発表後は面白い作品が作れず、別の出版社で漫画を描かせて頂いている状態でした。

そして講談社で連載をしているときに、スクウェア・エニックスの担当編集者から声をかけてもらい、大きな恩があったため悩んだ末にこの先どうなるかあまり考えずにそちらでも描くことにしました。

すいへい

恩のあるスクエニの担当さんは断れない

連載1本と何が違う?

ページ数は『少年ライバル』が16ページ、『ガンガンオンライン』が16〜20ページでした。共に月刊です。ページ数だけ見ると月刊連載の一般的なページ数と差はほとんどありません。

しかし、1作品で36ページ描くのとは大きな違いがあります。それを書き出すとこうなります。

  • 〆切が月に2回ある恐怖
  • ページ数を増やすと、もう一本の漫画制作に響く
  • 担当二人とやり取りしないといけない
  • 一つの漫画に集中できない
  • どちらかだけ力を入れるわけにはいかない 
  • 息をつく暇がない

単純にぼくの実力が足りなかったということですが、実力があるかどうかは掛け持ち連載をしてみないことにはわかりません。

すいへい

1作品とは違いすぎる・・・

肉体と精神の状態は?

掛け持ち連載当初から苦難の連続でした。

やはり、好評だった『みかにハラスメント』に匹敵する漫画を描かなければならないというプレッシャーが常にありましたが、納得のいかないネームでも締切が近くなれば提出して描き出さなくてはいけません。

そのストレスから早い段階で心も体もボロボロでした。こんな状態では面白い漫画も描けるわけがありません。

全てが準備不足でした。

収入は?

収入は両出版社からもらえるので良かったです。

金額は1P当たり講談社が11,000円。 スクウェア・エニックスが9,000円でした。

良かった点、悪かった点。

大手出版社で掛け持ち連載を経験できたのは思い出としては良かったと思います。

単行本も講談社からは2冊。スクウェア・エニックスからは1冊出させていただきました。

しかし出版社にあまり還元できなかったことは後悔していて悪かった点でした。

期間は約半年間の掛け持ちでした。

掛け持ち連載の漫画家さんは?

板垣恵介先生週刊少年チャンピオンで『刃牙シリーズ』とイブニングなどで『餓狼伝』
渡辺航先生週刊少年チャンピオンで『弱虫ペダル』と月刊少年シリウスで『まじもじるるも』
真島ヒロ先生週刊少年マガジンで『FAIRY TAIL』と月刊少年ライバルで『モンスターハンターオラージュ』
浦沢直樹先生週刊スピリッツで『20世紀少年』とビッグコミックオリジナルで『PLUTO』
藤代 健先生少年ガンガンで『ながされて藍蘭島』とガンガンオンラインで『かへたんていぶ 』
山本崇一朗先生「からかい上手の高木さん」「くノ一ツバキの胸の内」「それでも歩は寄せてくる」など
すいへい

掛け持ち連載されている漫画家は多くいますが、本当にスゴ過ぎます

掛け持ち連載に必要なものは?

気力、体力、描くスピード、根性、頭の回転、スケジュール管理、睡眠の質、風邪をひかない体、食事の管理。が必要です。

あとは時には迷わず進む気持ちも大事かもしれません。ぼくはずっと迷っていました。

上記で上げたことの総合力の高い漫画家が掛持ち連載をできると思います。

特にスケジュール管理が必要かと思います。描くときには描き、休むときには休まなければ漫画を連載できる状態をキープすることは難しいです。

『掛け持ち連載』まとめ

一本の漫画もしっかりと連載出来る自信が無いのに、無謀なことをして両出版社にご迷惑をかけてしまいました。

もし、漫画家志望のみなさんがデビューして、掛け持ち連載をすることがあったら先を見越した準備をするように心がけましょう。

描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方(週刊少年ジャンプ編集部)
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