【変則】クリスタのトーンの貼り方『5種』プロのお勧めは?【覚えて時短】

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クリスタのトーンの貼り方には種類があります。どのやり方が良いのか迷う人もいるでしょう。

あかにゃん

1番簡単な貼り方を知りたいにゃ

あおにゃん

アナログだと貼って切るだけなのに、デジタルは複数あるんですね

きいにゃん

クリスタ公式の基本と違う方法もあるんだってな

すいへい

ぼくのお勧めの方法を教えます

最初にクリスタの公式ページで基本とされているトーンの貼り方を画像付きで紹介していき、続いてぼくのお勧めしている貼り方を紹介していきます。

公式の基本の貼り方はレイヤーが多くなりますが、お勧めするトーンの貼り方はレイヤーが最小で2枚で済み管理しやすい方法です。

最初は違和感があるかもしれませんが、とても便利な方法です。こちらのぼくの原稿を元に解説していきます。

本ページ筆者の経歴&お得情報

漫画家。PN水兵きき。連載9回立ち上げ。漫画家協会会員。クリスタ検定(マンガ)合格。ココナラ漫画添削PRO認定。デジコレ『魔王だけどレベル1~』連載中。→作品紹介ページ


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目次

クリスタのトーンの貼り方はこの『5種類』

  1. 『素材』パレットの『単色パターン』から選択してドラッグ(クリスタ公式)
  2. 選択範囲ランチャー➡新規トーン(クリスタ公式)
  3. グレーで塗った後➡一括トーン化(お勧め)
  4. 新規レイヤー➡トーンレイヤー作成
  5. グレーで塗った後➡一か所ずつトーン化

最初は公式の基本の貼り方から解説します。

トーンを貼る時の基本

  • トーンの基本設定

線数60 ・濃度10%~60% ・種類 円 ・角度45

公式ページ基本の貼り方2つ

1 『素材』パレットの『単色パターン』から選択してドラッグ(クリスタ公式)

素材ウインドウの『単色パターン』からトーンをドラッグして原稿に貼り付ける方法です。

①トーンを貼りたい範囲を選択ツールで選択。 ここではスカートを選択しました。

②素材パレットを表示。

ウインドウ➡素材➡素材『単色パターン』をクリックします。

③使いたいトーンを選択、ドラッグ。

トーンを選んで原稿へドラッグします。選択範囲を取っていればその部分に貼れます。

トーンを貼り逃したら?

トーンが貼れていない箇所に貼っていきます。

1、塗りつぶしツールを選択。2、他レイヤーを参照or囲って塗るを選択。3。該当箇所にトーン貼り付け。

トーンの貼り付けが出来ました。

トーンの詳細を変更したくなったら?

レイヤーのプロパティから変更できます。トーン線数変更。

網の設定。

トーンを増やしたくなったら?

トーンはDLしたり、自分で作ったものをドラックして素材パレットに保存できます。

よく使うものを登録しておくと良いでしょう。

この貼り方の作業工程は?

①トーンを貼りたい範囲を選択ツールで選択。

②素材パレットを表示。

③使いたいトーンを選択、ドラッグ。

※トーンを貼る箇所ごとに繰り返し

メリット

・アナログのようにトーンを貼りつけていける安心感があります。

・張り付けた後に、線数や網の設定で砂(ノイズ)などに変更できます。

デメリット

・貼るトーンごとにレイヤーが必要なのでレイヤーが異常に多くなることがあります。

・素材パレットを常に表示しておくと画面圧迫になります。

・選択範囲を作る必要があります。

※同トーンなら同レイヤーまとめ可。
※あとで変更しないなら『統合』でレイヤー数を調整できます。

あおにゃん

レイヤーフォルダでまとめると管理しやすくなりますね。それでも人によってはレイヤーが膨大になりそうです

2 選択範囲ランチャー➡新規トーン(クリスタ公式)

選択範囲をとって『ランチャー』で新規トーンを作る方法です。

※ランチャーとはこのようなツールに付随したショートカットアイコン一覧です。

※ランチャーが非表示の場合は『表示』から『選択範囲ランチャー』を表示。

①選択範囲を取る。

選択範囲の下にランチャーが表示されました。

②ランチャーから新規トーンを選択。③トーン詳細を決める。

・トーンの基本は

線数60 ・濃度10%~50% ・種類 円 ・角度45 最後にOKをクリック。

トーンの貼り付けが出来ました。

この貼り方の作業工程は?

①選択範囲を取る。

②ランチャーから新規トーンを選択。

③トーン詳細を決める。

※トーンを貼る箇所ごとに繰り返し

メリット

・アナログのようにトーンを貼りつけていける安心感があります。

・張り付けた後に、線数や網の設定で砂(ノイズ)などに変更できます。

デメリット

・ 貼る トーンごとにレイヤーが必要なのでレイヤーが異常に多くなることがあります。

・選択範囲を作る必要があります。

※同トーンなら同レイヤーまとめ可。
※あとで変更しないなら『統合』でレイヤー数を調整できます。

『お勧め』のトーンの貼り方

3 グレーで塗った後➡一括トーン化

グレーで塗り分けたあとに一括でトーン化する方法です。

①レイヤーにグレーで着色。

1、新規ラスターレイヤーを作り、『乗算』にします。

2、カラーパレットウインドウの『標準カラーセット』を表示させます。

カラーセットが見つからない場合はウインドウ➡カラーセット

カラーセットの『標準カラーセット』を選び、詳細(三アイコン)から表示方法➡リスト中かリスト大にします。


3、灰(グレー)を選択します。

4、塗りつぶしツールの『他レイヤーを参照』を選択します。

5、塗りつぶしをします。(トーン化せず)

キャラを全てグレーで塗るとこうなりました。

グレーで着色するレイヤーは『基本トーンレイヤー』と『影用レイヤー』の2枚です。ここでは『手前トーン』と『手前乗算』と表記しています。

すいへい

塗る事だけに集中してサクサク塗れます

カラーパレットは場所を取ることがあります。便利な方法は?

カラーパレットは場所を取るので、原稿にパレットを作ってしまう方法がお勧めです。

すいへい

下記はぼくが使っている原稿フォーマットです

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 3c822bb44143aafdf05d4dfc1268ef34.jpg

こちらからDLできます。(クリックするとDLが始まります)商業B4サイズ

原稿フォーマット

スポイトツールもしくはペンツール時にキーボードのAltを押しながら色を選択します。

③最後にトーン化処理をします。 (1Pの原稿を全てグレーで着色してからトーン化します)

1P全てグレーだとこうなります。

一括トーン化

一括トーン化の方法です。

『ファイル』→画像を統合して書き出し→PSD(Photoshopドキュメント)

※出版社投稿用の拡張子はPSDに。

保存先を指定→PSD書き出し設定・カラーの表現色『モノクロ2階調(トーン化)』を選択→OKを押します。

複数ページの場合は、『複数ページ書き出し』から。

これでトーン化されました。どの商業誌にも投稿できます。

トーンの線数はどこで変更?

基本的は60ですが、変更したい場合はこちらになります。

ページ管理→作品基本設定を変更を選びます。

キャンバス→基本線数で変更。

この貼り方の作業工程は?

①新規ラスターレイヤー(乗算)にグレーで着色。

②選択範囲を取って着色の場合もあり。

③最後にトーン化処理をします。

※①②のみ繰り返し。トーン化作業は一度でOK。

メリット

・レイヤー分けは重なる部分だけなのでレイヤー数を減らせます。

・一か所ずつトーン化の作業をしないで、『グレーを塗る』ことだけに集中できます。

※基本トーンレイヤー、影トーンレイヤーの2枚が常備レイヤーです。

あかにゃん

一気に塗れるにゃ

デメリット

・最後にトーン化するため、トーンを貼っている感覚が薄いです。

・一括トーン化は線数が全て一緒になります。

※砂目トーンや模様トーン、別の線数で貼りたい場合は他に作らないといけません。なので公式基本も覚える必要があります。

すいへい

時短なら最後に一括トーン化!ぼくはこのやり方です

残りも2つの貼り方紹介

4 新規レイヤー➡トーンレイヤー作成

レイヤー➡新規レイヤー➡トーンでトーンレイヤーを作り詳細を設定し、貼り付ける方法です。

①選択範囲を取る。 ②レイヤー➡新規レイヤー➡トーン。

③トーンの線数などを設定。

・トーンの基本は

線数60 ・濃度10%~50% ・種類 円 ・角度45 最後にOKをクリック。

トーンの貼り付けが出来ました。

この貼り方の作業工程は?

①選択範囲を取る。

②レイヤー➡新規レイヤー➡トーン。

③トーンの線数などを設定。

※トーンを貼る箇所ごとに繰り返し

メリット

・アナログのようにトーンを貼りつけていける安心感があります。

・一か所ずつ貼りたいトーンの線数など詳細を決められます。

・張り付けた後に、線数や網の設定で砂(ノイズ)などに変更できます。

デメリット

・貼るトーンごとにレイヤーが必要なのでレイヤーが異常に多くなることがあります。

・選択範囲を作る必要があります。

※同トーンなら同レイヤーまとめ可。
※あとで変更しないなら『統合』でレイヤー数を調整できます。

きいにゃん

この塗り方なら2で紹介したランチャーの方が早いな

5 グレーで塗った後➡一か所ずつトーン化

グレーで塗った後に、レイヤープロパティからトーン化する方法です。

①レイヤーにグレーで着色。

1、新規ラスターレイヤーを作り、『乗算』にします。

2、カラーパレットウインドウの『標準カラーセット1』を表示させます。

3、灰20を選択します。

4、塗りつぶしツール(他レイヤーを参照)を選択します。

5、塗りつぶしをします。

②レイヤープロパティでトーン化。

1、グレーで着色後、レイヤープロパティを表示。

2、トーンをクリック。

3、トーン線数を設定。

③他のレイヤーと統合。 (統合しなくても可)

この貼り方の作業工程は?

① レイヤーにグレーで色分け。

②レイヤープロパティでトーン化。

③他のレイヤーと統合。 (統合しなくても可)

※トーンを貼る箇所ごとに繰り返し

メリット

・アナログのようにトーンを貼りつけていける安心感があります。

・一か所ずつ貼りたいトーンの線数など詳細を決められます。

・統合すればレイヤー数を減らせます。

デメリット

トーンごとにレイヤーが必要なのでレイヤーが異常に多くなることがあります。

あとで変更しないなら『統合』でレイヤー数を調整できます。

あおにゃん

グレーで塗るなら最後に一括トーン化が良さそうですね

プロの原稿で実践

このページで取り扱った漫画はガンガンパワードという雑誌に掲載された『かすみ♂』という漫画です。

この漫画の原稿でトーンの貼り方を試してみてください。

こちらからDLできます。(クリックするとDLが始まります)

トーンの貼り方練習用原稿

色見本付き原稿フォーマットはこちら。

こちらからDLできます。(クリックするとDLが始まります)商業B4サイズ

原稿フォーマット

【意外な方法】クリスタのトーンの貼り方は『5種』プロのお勧めは?まとめ

  1. 『素材』パレットの『単色パターン』から選択してドラッグ
  2. 選択範囲ランチャー➡新規トーン
  3. グレーで塗った後➡一括トーン化(お勧め)
  4. 新規レイヤー➡トーンレイヤー作成
  5. グレーで塗った後➡一か所ずつトーン化

今回お勧めしたトーンの貼り方は特殊なトーンを貼りたい場合はクリスタ基本の貼り方を使ってください。

初心者の頃はいろいろなトーンを試したいと思います。ぼくもデビュー前はそうでした。

しかし漫画を描き慣れてくると特にキャラのトーンは大体いつも貼るものが決まってきます。そうなると一か所ずつトーン化することは手間がかかることがわかると思います。

一か所ずつは少しの差かもしれませんが、トーンを多く貼る場合はその差が更に大きくなります。

すいへい

お勧めを一度試してみてください

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