画力を鍛える方法はたくさんあります。デッサンをする、トレースをする、イメージする、バランスを取るためにセンターラインを入れるなどです。
このページでは何時でも気軽に、自分の絵をそのままで、絵の評価と画力が上がる『線を増やす練習方法』を提案します。
自分の絵で上手くなれるにゃ?
線を増やすのですか?
いつでも気軽に練習できる方法を提案します
デッサンは大切です。立体や実物を学ぶことで画力が確実に上がります。
しかしデッサンは準備が必要だったり、自分の漫画の絵の練習をしたいのに。ということがあります。
線を増やすこの方法は自分の絵に線を足すというものでいつでも出来ます。そのやり方と効果を解説します。
【楽して一瞬で!】描く前に知っておくべき絵の基本【しんもと流】
自分の絵に線を増やす効果は?
普段の自分の絵に線を増やしてみましょう。練習していくと画力が上がることがわかると思います。その効果はこちらです。
- 自分の絵柄を残せる
- 画面に占める『黒』が増えクオリティが高く見える
- 立体を感じる練習になる
- 線を描くことで手を使う練習になる
自分の絵を元にして全力で描き込んでみる。というのが良い練習になります
線を増やすやり方は?
自分の絵をよく見て線を描けるところを見つけましょう。それだけです。
髪の毛などは簡単に線を増やせると思います。まぶた等はどうでしょうか?筋肉のスジは?
最初は自分の絵から離れていっても良いし、汚い絵になっても良いので描ける線を見つけることが練習になります。とにかくじっくり自分の絵を見て、線を見つけて描いてみましょう。
最初はなかなか描けないと思います。自分の絵の雰囲気と変わってよいので描けそうなところを考えて描きましょう
線を見つける具体的ポイント
ここでは線を見つける4つのポイントを紹介します。
基本はこの4つ。それ以外は下の見出しで
影としての線を描く
普段は影を線で描かない人も多いと思いますが、練習になります。描いてみましょう。
首の下などは影の線を入れやすいと思います。
オウトツとしての線を描く
立体のオウトツを意識して描きましょう。体なら筋肉を意識してみましょう。
シワを探して線を描く
服の素材の構造を考えてシワを描きましょう。
シワはもちろん、縫い目、折り目、柄などでも線を描けると思います。
骨を意識する
骨を意識するとまた描ける線が増えることがあります。
例えば人体で目立つ骨と言えば鎖骨、肘、膝、骨盤の上部、手の指の付け根などです。この辺りを意識すると良いでしょう。
線を描く時の注意点
外の輪郭より線を細く描きます。外の輪郭より太く線を描いてしまうと目立ってバランスが悪くなります。
マブタなどは、まつ毛の線を描き加えるとまったく別のキャラになることが多いです。しかし、練習になるので描いてみましょう
線が描けなくなったら?
もう描ける線なんてないーとなったら、こちらを試してください。
これは最終手段です。基本は上記で上げた4つです
動きとしての線を描く
動きのある絵なら動きを表す線を描いてもいいでしょう。
輪郭を変更して線を描く
絵の輪郭を直せないか考えてみましょう。輪郭を変更することで描ける線が増えることがあります。
服の輪郭を変えるのもありです。
漫画効果として線を描く
漫画効果としての線を描く。
線がもう見つけられない場合は?
限界まで線を描いたと思ったら次は線ではなくトーンを限界まで貼ってみましょう。
線と同等、もしくはそれ以上にトーンで出来る表現は多いです。
自分の絵を元にしてどこまでも全力で描き込んでみると色々な気づきがあり、取入れるべきことが見つかると思います
練習後は?
ある程度練習したら、絵を描く時に毎回限界まで線を描く必要はありません。描いた線で見栄えの良い線を残して、見た目の悪い部分は消去しましょう。
しかしその後も常に線を入れられないか意識しておくことで、新しい発見があると思います。
新しい発見で見つけた線を取捨選択して、自分の好みに合った絵に近づけていきましょう
最終的に商業誌で発表したのはこの状態です(線画のみ)
この3カットはぼくの作品で小学館デジコレの「魔王だけどレベル1なのでカノジョたちに守ってもらいます!」の一部です
魔王だけどレベル1なのでカノジョたちに守ってもらいます!デジコレ DIGITAL COMICS 1巻
【気軽に練習】『線』を増やして画力アップの提案【個性を残す】まとめ
少し独特な絵の練習方法の提案だったと思います。しかし自分の絵が目の前にあればいつでもできる練習法なので、気が向いたときに練習してみてください。
ぼくは20歳ころはこのくらいのしか描けませんでした。
絵は今でもうまいとは言えませんが、プロとして描く分にはギリギリ基準は超えるくらい描けていると思います
今は絵のクオリティを求められることが多いです。画力を上げることは必須です。いつでもどこでも練習するという意識を持ってください。