ジャンプ新連載『クーロンズボールパレード』ここがすごい!
- 2021.02.17
- ジャンプの感想


プロの漫画家が漫画をどう評価しているか気になりませんか?
今回紹介するマンガは、『1年以上のジャンプ連載、そしてアニメ化も狙える作品です』
このブログでは漫画家歴18年、連載経験8本のぼくが自身の漫画紹介以外に、週刊少年ジャンプを中心に漫画のレビューをしています。
あくまで個人の見解なので中には考えの違いから不愉快にさせてしまうことがあるかもしれませんがお許しください。一部ネタバレも含みます。
本日はこちらの作品です
ジャンプ新連載4連弾の4作目「クーロンズボールパレード」
原作者である鎌田幹康先生、作画の福井あしび先生ともにジャンプ本誌初めての連載です。福井あしび先生は小学館の『ゲッサン』などで連載経験あり。
今月からは当作品の他『月刊プリンセス』でも連載されるようです。
ジャンプの野球マンガでは2016年まで連載されていた『バディストライク』以来の連載です。
超簡単なあらすじ
努力して名門野球部に入るぞ!正統派野球マンガ!
ここがすごい!
- 好感の持てる主人公
- 丁寧な配球説明
- 丁寧な演出
- 野球初心者から経験者まで
1、好感の持てる主人公
正統派の努力型主人公です。どこかの層を狙って媚びることなく、とても好感のもてる主人公でした。少し気の弱い主人公が努力の結果の後に、仲間から信頼され中心になるところがとても良かったです。
2、丁寧な配球説明
対戦相手キャラの性格に沿ったストーリー、そして攻略のための『配球』が完璧に融合していて面白く、わかりやすかったです。
3、丁寧な演出
演出も丁寧で状況が整理されていて理解しやすく、読みやすさが抜群です。
4、野球初心者から経験者まで
仲間、戦略、目標、勝負、成長、努力など野球マンガのポイントを全てバランスよく表現していて誰でも楽しめる作品になっています。
特に理解しやすい配球が表現できていて、今後も同様の配球が見られるなら野球経験者からも支持される作品になりそうです。
一話だけで今後を判断するのはとても難しいですが、
1年以上の連載及びアニメ化を狙える作品になれるような気がします。
連載の最初の数話は長い時間をかけ、何度も修正できます。その後は時間との戦いです。限られた時間でクオリティを保てるかが勝負です。
ジャンプ今連載4連弾すべてのレビューをしています。こちらもどうぞ



福井あしび先生の作品はこちら

漫画家を目指すあなたへ
この作品は、主人公、仲間、相手、状況、全てのバランスを的確にコマに配置しています。読者が今見たいのは『どこ』の部分なのか『場所』『表情』『状況』見せるべき部分はどこなのかをよく考えてください。
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